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【禁聞】学者「中国の改革を阻む6つの誤った理念」

2013年12月19日

【新唐人2013年12月19日付ニュース】イギリスのフィナンシャル・タイムズが中国語ウェブサイトで2013年の中国年度報告を掲載し、多くの学者や専門家にも、今年1年の中国における重大問題に対する見方を求めました。北京大学の経済学教授は「改革は理念の落とし穴から抜け出す必要がある」と指摘しています。

 

北京大学の経済学者・張維迎教授は、中国には“6つの理念の落とし穴”が存在し、これらの落とし穴が中国の進歩を深刻に阻害していると述べています。

 

誤った理念の一つ目は、いわゆる「中国モデル」。張教授は、「中国の経済は資本主義の自由な理念の基礎の上に建てられたもので、中国人はコンピュータ、携帯電話を使い、車に乗り、インターネットをしている。これらは皆、自由な体制下で造られたもので、自由のない体制で造られたものではない」と述べ、「中国モデル」は間違った理念であると指摘しています。

 

第2に、一部の人は、中国の30年以上の経験から、政治体制を改革しなくても、経済体制を市場化することができ、経済の高度成長も可能であると考えています。

 

一方張教授は、この様な時代はすでに過ぎ去っていると考えています。文章の中で、「ひとには尊厳が必要である。言論の自由、思想の自由、宗教信仰の自由が必要である。もし天が与えた個人の権利を認めないのなら、如何なる統治の正当性も疑われるだろう」と述べています。

 

米サウスカロライナ大学 謝田教授

「張教授の観点は中国知識界の普遍的困惑を反映しています。つまり 中国の知識界では、多くの人が『中共こそが中国の問題の核心』であるとすでに認識しているのです」

 

3つ目の間違いは、多くの人が「現行の体制は既得権益者に対し良いものだ」と考えていることです。しかし、北京大学の卒業生薄煕来を含め、多くの既得権益グループが「落馬」しています。もしこの様な体制でなければ、薄熙来がこのような結末を迎える事はなかったかもしれません。既得権益者は目の前の利益に目がくらんではならず、人権は特権よりも大切であることを認識すべきです。特権は権力のある時は利益が保証されます。しかし、人権がないという事は常に不安の中にいるという事を意味しているのです。

 

独立評論家 張健さん

「『春になり、川の水が温かくなったことを最初に気づくのは鴨だ』 中国の汚職官僚国有資産を握るこれらの人々を見れば、彼らがなぜ『裸官』と呼ばれながらも、子女を海外へ、送り出すのかがわかります。これは強烈なシグナルです。中国の経済と政治はすでに非常に不安定であるのです」

 

張教授の指摘した第4の誤りは、「国有企業は共産党執政の基礎である」ということです。しかし、共産党が政権を維持することができたのは、「改革開放で個人企業を発展させ、生産力を解放」することによるものです。張教授は、中国の国有企業は今や「マイナス資産」に変わったと考えています。国有企業の低効率が人々の生活と政治の財力を低下させ、不公平、腐敗や道徳の堕落を生じさせ、人々の強い不満を引き起こしたからです。

 

第5は、「銃口から政権が生まれる」という理念です。張教授は、ある政権の合法性或いは正当性が失われた時、銃をいくら多く所有していても、政権を維持する事はできない。なぜなら、銃は理念についていくものだからだと述べています。

 

第6の誤った理念は、「政府の権力が大きいほど政府は強大である」という考え方です。人治の政府は強大に見えるが、長い目で見れば、実は非常に脆弱であり、それは民衆から信頼を得ることは出来ないからだと張教授は指摘します。

 

米サウスカロライナ大学 謝田教授

「中国のインテリも立ち上がって、社会をリードして中共を崩壊させ、自由を回復させる方向へ発展させるべきです。張教授の文章、あるいは提議した理念問題は、つまり共産党文化を一掃することです」

 

独立評論家 張健さん

「中国の政治体制改革と経済改革はずっと個別の道をたどっており、進むほど離れていっています。政治改革は袋小路に入り込み、習・李体制が何をしようとも、共産党の本質である残忍さや一党独裁の特性を変えることは不可能です。この特性を変えられなければ、中国の政治改革は絶望的です」

 

張維迎教授は昨年にも、“腐敗は党を滅ぼすが国は滅ぼさない”という見方を提起し、改革が成功するためには、必ず政治を国民に返さなければならないことを強調しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/12/13/atext1023295.html(中国語)

(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/工)

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