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インフレ解決 引き締めでは無理――中国インフレの元凶は通貨の過度な発行

2010年12月05日

【新唐人日本2010年12月6日付ニュース】中国政府は先日、来年から金融の引き締めにより、国内のインフレに対応すると発表。しかしこれについて専門家は、通貨の過度な発行こそが問題の根っこにあり、引き締め策だけでは解決できないと述べました。 

経済刺激策のもと、中国は通貨を大量に発行したため、インフレが発生。3日、当局は2011年の金融政策を“緩和政策”から“中立”にすると発表。
 
国際格付け機関のフィッチ・レーティングスの3日付の報告書によると、中国の銀行は今年に入ってから新規の貸付がすでに当局の設定した7兆5千億元を突破。日本円で、約93兆円に達します。
 
アメリカのサウスカロライナ大学の謝田教授は、緩和政策はおそらく地方政府の利益の減少につながるため、地方政府は対抗策を練るだろうと指摘。中央政府の金融引き締めがますます困難になると思われます。
 
サウスカロライナ大学 謝田教授
「今の最大のカギは中国共産党にとって、根本利益は人民と対立します。インフレや不動産で人民の富を搾取しましたが、富を手にした彼らは放棄しないはずです」
 
たとえ通貨の発行量を増やすのをやめても、だぶつく通貨を回収しないならば、インフレの問題は解決しないと指摘。
 
サウスカロライナ大学 謝田教授
「発行済みの大量の金を回収しないならば、これらの金はインフレを招きます。進退きわまる当局は人民をなだめつつも、手にした金を手放しません。こういう状態です」
 
新唐人テレビがお伝えしました。
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