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中国メディアに頻繁に登場する「周濱」 周永康逮捕公表まで後一歩?

2014年03月01日

【新唐人2014年3月1日ニュース】最近、「周濱」という名前の富豪が中国メディアに頻繁に登場しています。共産党の代弁者である官製メディアも、周濱の背景を次々掘り起こしています。専門家は、後ろ盾で、父親である周永康の名前が出されるまで後一歩のところまで来ていると見ています。

 

「中国石油部門の汚職腐敗の核心」、「四川省のマフィア頭目の後ろ盾」、「共産党委員会書記の官職の売買に関与」、「北京の公共賃貸住宅を転売」。ここ1ヶ月、中国を揺るがしているこれらの事件に、すべて周濱が絡んでいると報じられています。

 

中国問題専門家 章天亮さん

「最近の報道は直接周濱の名前を出しているだけでなく、一部メディアは『周濱の父親はどこに』と輿論の予熱を提供しています」

 

中国共産党青年団の中央機関紙である「中国青年報」は27日、文章を掲載し、周濱背後の利益集団が如何にして形成されたのかと疑問を投げかけています。同日、政府系の「人民網」も文章を転載する形で、周濱が如何に父親の権力を利用して政界と経済界の膨大なビジネスネットワークを築き上げたのかについて述べています。

 

中国問題専門家 章天亮さん

「周永康事件は『両会』前後に結果が出るでしょう。江沢民と曾慶紅は周を守れないのを見て、手を引きました。引きずるほどもっと多くの黒幕が暴かれるからです」

 

周濱ファミリーの汚職腐敗のブラックホールは果たしてどれほど深いのか。メディアが報道しているだけでも汚職金額は75億元に上ります。中国共産党内部に情報元を持つ海外の複数のメディアはさらに、周永康ファミリーの汚職金額は1000億元を超えていると報じています。

 

「北京の春」編集長 胡平さん

「当局は周濱事件をもって、周永康に圧力をかけ、法廷で罪を認めさせようとしています。周濱事件を大々的に報じるのを見ると、死刑判決でもおかしくないのです」

 

去年12月初め、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストは、周永康事件が数日のうちに公表されると報道しましたが、3ヶ月過ぎた今でも、当局による正式な発表はまだありません。背後の熾烈な政治闘争がまだ終わっていないからだと専門家は見ています。

 

「北京の春」編集長 胡平さん

「『安定維持』は周永康がやり出したことで、彼がリードする政法委員会は長年悪事をしつくしました。人権活動家や異見人士、地下教会、法輪功に対しては、さらにひどかったですが、周永康は全部知っているので、周がやけになって全部暴露するのを当局は防がないといけないのです」

 

周永康がどのような罪に問われるのか。薄熙来が当初の6つの罪が最終的に3つになったように、周永康も罪が軽減されるのかどうか、近いうちに答えが出されると思われます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/02/28/atext1071142.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)

 

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