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【禁聞】昆明事件犯人グループの3人 事件前に逮捕?

2014年03月14日

【新唐人2014年3月14日付ニュース】3月11日付けの「財新網」は、昆明駅で発生した無差別殺傷事件の容疑者8人のうちの3人が、事件発生の3日前にすでに逮捕されたと報道しました。この文章はしばらくして削除されました。評論家は、当局は昆明事件の真相を隠していると指摘します。

 

「財新網」は警察に近い関係者からの情報として、昆明事件の犯人グループ8人は雲南省紅河州個旧市砂甸鎮に潜伏していて、自爆装置の制作を試みていたものの失敗。グループの3人が2月27日に逮捕され、残りの5人は車で昆明に逃げ、3月1日に昆明駅で無差別殺傷事件を起こしたと伝えました。

 

この文章は数時間後に「財新網」から削除されましたが、ネットユーザーによってテンセントやシナネットなどに転載されました。

 

経済誌「財新」の元記者、龐皎明さんは、「財新網」の報道は信用できると述べます。

 

「財新」元記者 龐皎明さん

「『財新』の報道は根拠があるから掲載したと思います。『財新』は未確認の情報は出さないと思います」

 

「中国海洋報」の元記者、昝愛宗さんは、「財新網」の報道が事実であれば、雲南の警察当局の対応には多くの問題があると述べます。

 

「中国海洋報」元記者 昝愛宗さん

「責任を追究するのなら地元警察は責任があります。彼らの犯行予定が分かっていながら彼らを止めなかったのです。結果 大事件を招き、100人以上が死傷しています。雲南警察と雲南省当局には責任があります。情報を知りながら止めなかったのですから」

 

雲南省の秦光榮共産党書記は3月4日の全人代において昆明事件に関する報告を行なった際、「3人の容疑者は雲南省紅河州で逮捕された」と述べたものの、逮捕の時間には言及しませんでした。

 

「中国海洋報」元記者 昝愛宗さん

「もし本当に暴力的な犯罪であるならば、真相を公開すべきです。例えば、27日何があったのか、3月1日には何が?この期間中に何があったのか、これらを公開すると、責任の所在が明らかになります。しかし全てが不透明で、ただ『人が死傷し、犯人が射殺され、残りは逮捕された』しかわかっていません。これらの前後の関係、背景などは公開されないままです」

 

昝さんは、昆明事件の背後にどのような事実が隠されているかは、当局が情報を公開しないため、人々は知る由もないと話します。当局には一日も早い真相の公開を求めます。

 

昆明事件発生後、「南方週末」記者、馮翔さんがミニブログ(微博)にこのように書き込みました。「いつものことだが、当局は何が起きたのかを教えたりはしない。我々はただ盲目的に誰かを恨み、わけもなく恐怖に震え、ぼんやりして生きていき、死んでいくだけだ」

 

3月12日、馮さんは新唐人に対し、更なる真相は人々が自ら発見するしかないと述べました。

 

「南方週末」記者 馮翔さん

「この事件はどうなっているかさっぱりわかりません。例えば、彼らはなぜ人を殺したのか、死傷者の現在の状況は?知らないものが多すぎます」

 

中国のブロガー、厳明(げんめい)さんは自身のブログで、「武力を用いて安定維持をするのは正しい方法ではない。憎しみの根源を探し出すことが衝突を解決する正しい方法だ」と述べています。厳さんのアカウントはすでに削除されています。

 

中国のブロガー 厳明さん

「武力を用いて安定維持をするのは正しい方法ではない、憎しみの根源を探し出すことが衝突を解決する正しい方法だ」

 

昆明事件に関するこれらのネット上の書き込みは当局の不満を買っています。北京のネット安全警察は5人のネットユーザーのスクリーンショットを貼り出し、「昆明事件の殺戮の事実を無視して、状況を歪曲し、人民の感情を傷つけた」と警告しています。

 

このほか、当局は昆明事件発生後、デマを流し、社会を揺るがす可能性があるとしてネットユーザー45人を拘束しました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/03/13/atext1080003.html  (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)

 

 

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