【新唐人2014年03月22日ニュース】中国最長の河、長江の両岸には化学工場、精錬工場、鋼鉄企業などが林立しています。これらの工場から排出される汚水は長江に深刻な汚染をもたらし、沿岸600kmが300種類以上の有害物質に汚染されているそうです。
先日、中国科学院南京分院の周健民院長は、中国の「21世紀経済報道」の取材を受けた際、長江の沿岸には40万以上の化学工場が林立するほか、5大鉄鋼企業、7大精錬工場および上海、南京、儀徴(ぎちょう)などの石油化学基地が分布しているにもかかわらず、多くの汚水処理施設が建設された後、運転していない、或いは一部の運転だけで、正常に運転している施設は3分の1に満たないと話しました。
江蘇省環境保護活動家 呉立紅さん
「化学工場、精油所、鋼鉄企業が長江両岸を占拠しています。企業の環境評価には一般の参与はありません。地方政府は外資の誘致のため、先ず企業を建ててから手続きを補充するので、汚染については全く管理されません」
周院長は長江には既に600km近い汚染帯が形成され、その中には300種類以上の有害な汚染物質が含まれていると指摘しています。また、長江流域の水源保護局のデータによると、2007年、長江流域の汚水排出量は300億トンを超えており、これは黄河の水に相当する量で、このため、三峡ダム区の水質も日増しに悪化しているそうです。
江蘇省環境保護活動家 呉立紅さん
「工場で金を儲けると、欧米へ移民するでしょう。残されたのは至る所の水汚染です。長江流域の汚染は結局人為的なもので、全て当局の体制によるものです。体制を改革しなければ、腐敗は続きます」
江蘇省の環境保護活動家、呉立紅さんは、「両会」前に北京に行き、水汚染とスモッグの問題について報告したところ、無錫の警察に護送されたそうです。呉さんは、地方政府は安定維持や環境保護活動家の抑圧に大金を費やしても、汚染管理には資金を投入しようとしないと指摘します。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/03/19/atext1084496.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/工)