【新唐人2014年4月5日ニュース】中国の大気汚染問題を研究するスティーブン・Qアンドリュース氏は、最近発表した文章の中で、中国の大気質量報告は汚染状況に対する人々の認識を誤らせる可能性があると指摘しています。中国の環境保護活動家も、中国の大気質量基準は国際基準よりも低く、観測数値も捏造されている可能性があるとの見方をしています。
アメリカの環境及び法律コンサルタントであるスティーブン・Qアンドリュース氏は、2006年から北京に拠点を構え、中国の大気汚染問題を研究しています。アンドリュース氏は、中国政府が公表した大気質量の結果は国際基準に基づくものではなく、大気汚染が人々の健康に及ぼす影響に対して誤解を招くと指摘しています。
緑色浙江気候プロジェクト部 褚旭泯部長
「中国の多くの基準は自分で定めたもので、国際基準と一致しません。政府は多くの観測スポットを設けていますが、一部はきれいな所です。観測結果を発表しても、多くの人々は信用しません。政府の公信力自体ありませんから」
例えば、世界保健機構WHOは中国の大気汚染問題を「特に注目する必要があり」、「直ちに措置を採る」必要があると指摘していますが、中国の品質基準に基づくと中国の大気は「優良」レベルです。また、アメリカの「不健康」レベルが、中国では「軽度の汚染」。ヨーロッパで「中」レベルに属するPM2.5の濃度が、中国では「優良」レベルに属します。
天津市民 王さん
「大気品質は間違いなく悪いです。政府は時に嘘をつきます。この1ヶ月のうち20日以上は(スモッグが)酷く、健康に悪いです」
アンドリュース氏は、中国が15年前に制定した「大気質量指数(AQI)技術規定」には欺瞞性があり、早急な改正が必要であると考えます。
緑色浙江気候プロジェクト部 褚旭泯部長
「スモッグは今全国的問題です。肝心なのは問題を解決することで、回避し続けることではありません」
アンドリュース氏はまた、中国の大気汚染によって毎年120万人以上が早死にしていると述べ、中国13億人の寿命は、合わせて2500万年減ることになると指摘しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/03/29/atext1091429.html(中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/佐藤 映像編集/工)