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【禁聞】世界一の経済大国の称号 中国は拒む模様

2014年05月08日

【新唐人2014年5月8日】世界銀行の国際比較プログラム(ICP)は4月30日に発表した最新報告書で、中国は今年中にアメリカを追い越し、世界一の経済大国になるだろうと予測しました。しかし、中国当局はこの栄誉ある称号を拒みました。これについて専門家は、中国のGDPが過大評価されており、実際の中国経済は、インフレやバブル崩壊などに直面し、非常に厳しいと指摘します。

 

多くの国際組織の協力で完成した国際比較プログラムの最新報告書は、2011年のデータを購買力平価ベースで評価しています。その結果、アメリカが目下、世界一の経済大国で、2位の中国は今年中に、恐らくアメリカを追い越し、世界トップに躍り出るとされています。

 

140年以上、アメリカが守ってきた世界一の経済大国の座を目前にした中国ですが、当局はその称号を拒む態度を見せています。中国の国営メディアはこの結論に疑問符をつけ、新華社は5月1日、中国経済は「水太りに警戒すべきだ」と述べました。

 

米・サウスカロライナ大学 謝田教授

「このデータはまったくのウソだと当局も知っています。GDPの数字自体過大評価され、中国の物価レベルが軽視されています。結果 中国の購買力が高く出たのです。中国人はインフレに苦しみ、欧米で買うほうが安いこともあります」

 

国際比較プログラムは2005年の報告書で、中国の経済規模はアメリカの43パーセントに過ぎないと指摘しています。一方、最新の報告書は「購買力平価」という新たな方法を採用したため、2011年の中国のGDPはアメリカの87パーセントに達しました。

 

浙江財経大学 謝作詩教授

「為替レートのGDPでは、中国はアメリカとかなり差があります。60%ほどでしょう。購買力平価だと、中国のGDPが過大評価されます。中国の労働力は安いからです。今年中に米国を追い越すなど大げさです」

 

国際比較プログラムのデータによると、1人当たりのGDPだと、アメリカは12位で、中国ははるかに下の99位にとどまります。「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、国際通貨基金の元官僚、ステファン・シュワルツ氏の話として、「人口が多い国ほどGDPが多いのは当然で、1人当たりの平均なら中国は依然として貧しい」と伝えました。

 

浙江財経大学 謝作詩教授

「1人平均のGDPはなおさらです。今の中国経済の困難は不適切な刺激策が原因です。経済低迷の圧力の中で、刺激策は逆効果です。恐らく今年バブルが崩壊し、不動産が低調し、GDPが縮小し、失業者が増え、社会は揺れるでしょう」

 

去年、アメリカのGDPは約16兆ドル、中国は約9兆ドルで、まだ7兆ドルもの差があります。これほどの差が1年以内になくなるのでしょうか。中国経済は故意に過大評価されているとの声が聞かれます。

 

あるネットユーザーは、「目先の利益しか考えない繁栄は誇るに値しない」と発言しました。別のユーザーも、「中国のGDPは資源の大安売りや安い労働力と引き換え、それで得た外貨を使い、貨幣を印刷し、不動産バブルを作っている」と述べています。

 

大陸の投資専門家 鄭さん

「みんな知っていますが、水増しされています。実際 中国経済は多くの困難に直面し、各業界が低迷しています。税負担は増える一方で、国民の可処分所得は減っています。物価指数の上昇は当局の発表を超えます。不動産市場も低迷する一方で、一部の人が利益を得ており、貧富の格差が広がっています」

 

大陸の経済評論家、張平さんは「中国GDP世界一の背後で、一番バツが悪いのは誰?」の文章の中で、「中国経済は目下、多くの困難に直面している。経済モデルの転換や経済改革などを進める中、突然事実とかけ離れたデータの栄光を授与されても戸惑う」と述べています。

 

張平さんはまた、中国政府が世界一の経済大国の称号を拒んだことについて、「国際的な責任を負いたくないからだろう」という国際社会の見方に触れています。中国は国益を得る際には、大国の地位を要求するものの、責任を負う場面では、優遇策を受けられるよう、発展途上国と見なすよう世界に求めています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/05/08/a1108355.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/工)

 

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