【新唐人2014年8月13日】8月8日の深夜、河南省新鄭市の張紅偉さんの住まいに、身元不詳の数十人が押し入り、眠っていた張さん夫妻を車に押し込むと、2キロ離れた墓地に向かいました。4時間も拘束された夫妻は、「言うことを聞かなければ生き埋めにする」と脅されたほか、その間に、家が破壊されていました。
今年1月、鄭州市の地下鉄2号線の延伸工事が始まったため、張さんを含めて約60世帯が立ち退き対象になりました。まだ3分の2の立ち退き対象者が引っ越していませんが、張さんの家だけが破壊されました。
「新京報」は張さんの言い分を載せています。それによると、5月5日前後、村の党支部書記が張さんの家を訪れ、1平米当たり数百元の補償金を提示しましたが、これは国務院の「国有地の家屋の徴収と保障の条例」に定められた賠償条件とあまりに大きな差がありました。しかも、張さんの家は大通りに面しています。そこで張さんは、補償金は市場価格で計算すべきだと訴えました。
当局は張さんが法外な補償金を要求したと言っていますが、現在、地元の土地の市場価格は1平米当たり1万4000元に達します。当局が提示した補償金は1平米当たり、わずか数百元ですから、地元住民から見れば、張さんの訴えは当然です。
新鄭市民 劉さん
「今日『当局は張さん夫婦に国の規定に沿った補償をした』と報道されていました。当局が言った言葉です。あそこは鄭州市の重点開発地域で、三環内の村の古い家は全部 取り壊されました」
住民によると、地元では暴力的な撤去がすでに何年も前から行われています。
新鄭市民 劉さん
「よくあることです。私も5~6年前ですが、賠償金は1平米わずか約100元でした」
被害者の張さんは40歳です。強制撤去された住まいは元々4階建てで、1階の店舗と2階の倉庫を、花火や爆竹の卸売業者に貸し出していました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/12/a1129907.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)