【新唐人2014年9月28日】香港では学生の授業ボイコットによる抗議活動がエスカレートを見せています。公民広場を取り戻すために、香港政府庁舎のフェンスをよじ登った多くの学生が逮捕されました。警察当局は27日未明から、催涙スプレーなどを使い、学生や市民を排除。大勢の負傷者が出ています。
22日からスタートした授業ボイコットによる抗議活動が26日で5日目に入りました。梁振英行政長官がずっと対話に応じないため、夜の抗議活動がエスカレートし、立ち入り禁止になっている公民広場の占拠を目指しました。しかし、警官隊は催涙スプレーなどを使用し、容赦なく排除しました。
27日午前3時ごろ、当局は全身武装した機動隊と放水車を出動させ、学生の排除にあたりました。大勢の市民も「学生に罪はない」などと叫び、抗議しました。また、手をつないで壁を作り、学生らを保護する市民もいました。
午前7時10分、警官隊は再度催涙スプレーなどを使用し、立法会の駐車場に集まっているデモ参加者を排除しました。この日、21人が負傷し、13人が逮捕されました。
記者
「排除の後、大勢の警官隊が香港立法会の駐車場で、学生の声援に駆けつけた市民らを隔離しています」
学生聯合会は声明を発表し、平和かつ理性的な方法で対話を求めている学生に対し、梁振英長官はずっと無視していると非難し、「公民広場を取り戻す」行動の目的は、集会の自由の権利を行使するためであると述べました。また、警察は丸腰の学生や市民を鎮圧し、混乱した場面を造り出して、現場にいない市民を惑わしていると非難しました。平和的な集会への鎮圧が続けば、対抗は激しくなるしかないと強調しました。
27日の夜には、学生らを支持する市民ら数千人が政府庁舎前付近で抗議活動を行い、無抵抗の学生らに催涙スプレーを噴射するなど強硬手段に出た警官隊を非難しました。
28日午後5時57分には、予告もなしに、警官隊は3回に分けて、催涙弾10発を発射しました。両手を上げて逃げる市民に対し、警察は退散しないと発砲すると警告したそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/09/27/a1141694.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/李)