【新唐人2014年10月20日】北京は最近、再び深刻なスモッグに見舞われていますが、19日、第34回北京国際マラソン大会が開催されました。マスクをしたランナーの姿が目立ち、また、途中で棄権するランナーも続出しました。北京市民は、外で歩くと息をするのも苦しいと話します。またネット上では、非難の声が上がっています。
北京市環境保護観測センターの18日夜の発表によると、北京の大気汚染レベルは「重度汚染」でした。そんな中、19日、第34回北京国際マラソン大会が開催されました。中国の婚活サイト「百合網」の総裁はマイクロブログ(微博)でこう述べています。「天安門から出発して、西単(せいたん)まで走ったが、妻の忠告を受け、思い切って棄権した。2012年にはPM2.5の数値が170で、ハーフマラソン完走後3日間咳き込んだ。今日のPM2.5は430。もし完走したら、結果は想像もできない」
北京市民 王さん
「すでに何日もかすんでいます。今日は朝起きると特にひどく、ゆっくり歩いても息が苦しく、めまいがします。多くの人がマスクをしています。激しい運動は呼吸量が多いのに、どうやって試合するのでしょう」
北京市環境保護観測センターによると、19日の北京市の大気品質指数は289で、汚染レベルは6段階の上から2番目の「重度汚染」でした。
北京の陳情者 王春豔さん
「北京のスモッグは5〜6日続いており、マスク着用者も多いです。外出も不便で洗濯も乾きません。まともに休みもできず、胸が苦しく、のども苦しいです」
北京国際マラソンは1981年に始まり、毎年世界各国からおよそ3万人が参加します。今年は白いスモッグが立ち込める中、多くの選手が専用マスクやガスマスクを着用して試合に臨みました。ずっと先頭を走っていたケニアのランナーは、20キロの時点で棄権しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/20/a1147507.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)