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山東省産原乳から発ガン性物質検出

2014年11月12日

 

【新唐人2014年11月12日】近日、山東省商河県(しょうがけん)の畜産農家数十軒で生産された原乳1トンから、基準値を超える発がん性物質アフラトキシンが検出され、先月の初め、ミルクステーションから受け入れを拒否されました。検査の結果、牛の飼料に問題があることが明らかになりましたが、有害な原乳は低価格で市場に流れ込みました。

 

山東省地元テレビ局「斉魯テレビ局」の報道によると、問題飼料の原料は雨が降ると発ガン性物質のアフラトキシンの含有量が基準値の5倍に増えるそうです。この問題飼料60トンは、山東省内各地の畜産農家6軒に販売されています。

 

酪農家によると、ミルクステーションが有害な牛乳を拒否したので、彼らは返品された牛乳を1リットル0.8元(約15円)の安値で個人に販売したそうです。

 

問題飼料を販売した「和康源飼料有限公司」は、飼料のアフラトキシン含有量が基準値を超えた原因については検査結果を待つ必要があるとし、畜産農家とは賠償について話し合いをしていると発表しました。

 

和康源飼料有限公司飼料部 職員

「問題があれば、検査完了後に必ず回収します。長年生産してきましたが、初めて聞きました。原因は季節や各種の要因が挙げられます」

 

山東省商河県の畜産農家は、農家のほとんどはトウモロコシのワラを牛の飼料にしており、発酵させると栄養分を増やすことが出来るが、長期間屋外で貯蔵すればカビが生えて変質するため、牛が食べると健康に影響が出ると話しています。

 

山東省酪農家 高さん

「乳牛市場の状況は良くありません。検査で飼料の問題が発覚したので、農作物のワラを買って飼料にします。発酵すればするほど良く、飼育に何を入れてもいいのです。ホルモン剤さえ入れなければ、検査しても何も出ません」

 

アフラトキシンは1993年、世界保健機関WHOのガン研究機関「国際ガン研究機関(IARC)」が定める発がん性が高い物質としてグループ1に挙げられており、肝臓がんを引き起こすとされています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。 

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/11/11/a1152918.html (中国語)         

(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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