【新唐人2015年04月01日】習近平当局は去年7月から海外に逃亡した汚職官僚を取り締まるキャンペーン「キツネ狩り2014」を大々的に行いました。最近新たに「天網行動」を始動し、海外に逃亡した汚職官僚の取り締まりを一段と強化しています。評論家は、これらの行動は次の「大トラ狩り」のための下準備であると見ています。
中共中央規律委員会監査部の公式サイトによると、「中央反腐敗調整チーム国際逃亡犯逮捕・不法取得資産没収活動弁公室」は3月26日、海外に逃亡した汚職官僚を取り締まる「天網行動」を始動すると発表しました。海外に逃亡した汚職官僚を逮捕するため、4月から公安部、最高検察院、中央銀行、中央組織部が共同で地下銀行を集中的に取り締まり、幹部のパスポートの規律違反の発行・所持状況について徹底的に調べるなどの、一連の行動を展開するとのことです。
時事政治評論家 藍述さん
「中共5代目の習近平・李克強政権が反腐敗の強度をさらに強めています。さらなる人的物的証拠と、もっと詳しい情報が必要なので、重要な証人や汚職官僚を中国に連れ戻すことは、次の反腐敗行動のためです」
去年7月、中共は海外に逃亡した汚職官僚を取り締まるキャンペーン「キツネ狩り2014」を展開。一部の官僚を逮捕し、不法取得資産も一部没収しました。今年3月24日、中央規律検査委員会は130人の委員や裁判所関係者を集め、4日間にわたり、関連トレーニングを行いました。報道によると、中共はすでにアメリカ政府に150人の経済犯リストを渡しています。
時事評論家の陳明慧(ちんめいけい)さんは、中共上層部のいかなる行動も権力闘争と関係があり、最近江沢民派の大物のスキャンダルが頻繁に伝わることなどから、さらなる「大トラ狩り」のための下準備であると分析します。
時事評論家 陳明慧さん
「習近平は海外に逃亡した。汚職官僚を取り締まることで、江沢民派に警告しています。同時に曾慶紅や江派のほかの大物に関する確実な証拠を握ってから、手を下すのです。周永康の時と同じですが、今回は範囲が国外にまで広がっただけです」
海外メディアも以前報じましたが、中共官僚はオフショア・カンパニーを利用して海外に巨額の資産を隠し持っており、スイスの銀行に口座を持っている高官はおよそ5000人に上ります。江沢民、曾慶紅、周永康などの一族は、いずれもスイスの銀行に巨額の秘密資産があると言われています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/03/27/a1187356.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)