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臓器移植の権威が臓器狩りにNO!

2015年04月27日

【新唐人2015年04月27日】欧州議会では2013年末に、臓器狩りの停止を中共当局に求める決議が通過しました。4月21日、その欧州議会に臓器移植の権威が集まり、臓器狩りに関するシンポジウムが開かれました。

 

カナダ外務省の元アジア大洋州局長 キルガー氏

「手元の約52種類の証拠により、臓器狩りはあると結論づけました」

 

カナダ外務省の元アジア大洋州局長、デービッド・キルガー氏は、これまで何度も臓器狩りの資料を手に欧州議会を訪れています。ただし今回、欧州議会で開かれた国際シンポジウムには、EUの官僚、世界保健機関、欧州理事会、「イスタンブール宣言」の代表など、臓器移植の権威とされる人物がこぞって出席しました。

 

キルガー氏はこれまでと違い、臓器狩りは真実だと出席者に説く必要がありませんでした。当初、臓器狩りの認知度は世界で低く、多くの人が信じませんでしたが、今では世界各国で反対の声が上がっています。

 

シンポジウム司会 欧州議会議員 ピーター・リーゼ氏

「真剣に向き合い、暴露しなければなりません。そして中共に圧力をかけ、臓器狩りを止めるのです。紙上だけではなく行動が大切です」

 

イスタンブール宣言共同主席 Beatriz Dominguez氏

「中国で起きたことですが、我々にも責任があるので、このシンポジウムに出られて、誇りに思います。この問題は世界的な問題として、欧州議会でも討論されています」

 

欧州議会では2013年末に、法輪功学習者を含めた良心の囚人から生きたまま臓器を奪う、臓器狩りの停止を中共当局に求める決議が通過しました。しかしシンポジウムの出席者は、まだ足りないと言います。

 

欧州理事会臓器移植欧州委員会責任者 Marta Lopez Fraga博士

「他国は中共政府に圧力をかけるだけでなく、中国への移植ツーリズムも阻むべきです」

 

欧州理事会は2014年4月に、人体の臓器の購入と運送に反対する公約を発表しました。この公約は中国にまで広げられる計画です。

 

欧州理事会臓器移植欧州委員会責任者 Marta Lopez Fraga博士

「この公約は法律の制約力があります。この公約に批准した国は国内で相応の立法が必要です。委員会には中国駐在のメンバーもいます。彼らは中国の官僚に、この公約に批准する重要性を説けます」

 

「臓器取引と移植ツーリズムに関するイスタンブール宣言」の会議の共同主席も同じ考えです。

 

イスタンブール宣言共同主席 Beatriz Dominguez氏

「中共は新たな措置を取るでしょう。中共は移植システムを世界に公開すべきです。我々は中共に調査を受け入れさせ、声明を実行させねばなりません」

 

「イスタンブール宣言」はイスタンブールで開催された国際会議で採択された宣言で、臓器売買・移植ツーリズムの禁止、自国での臓器移植の推進、生体ドナーの保護を提言しています。

 

国際社会の声も見過ごせません。2013年末に欧州議会の決議が通ってから8日後、法輪功迫害組織、610弁公室の李東生(り とうせい)が失脚しました。「大紀元」の報道によると、失脚の原因は、欧州議会の決議だったそうです。近年、国際社会が臓器狩りに言及し始めると、中共はまず死刑囚の臓器を移植に使っていたことを認め、2015年から死刑囚の臓器利用をやめると宣言しました。

 

DAFOH代表 李会革氏

「中共は世界をだましてきました。しばらくしたらやめたと言い、我々は進歩したと言うでしょうが、実際には時間稼ぎをしているだけ、EUはその点を見るべきです。シンポジウムにもその責任があります。中国はEUの貿易パートナーですが、人権面で妥協してはいけません」

 

長年、李博士は、臓器狩りに対する中国人の反応を注目してきました。中国人が目覚めつつあることに喜びを感じています。

 

DAFOH代表 李会革氏

「最初 多くの中国人はプライドを傷つけられ、中国のメンツが傷ついたと考えました。しかし今はそう考えていません。中国で起きた非道なことは中国人こそ排斥し、糾弾すべきです。今 徐々に変化が起きています」

 

デービッド・キルガー氏が言うように、中国に対してできる国際社会の最大の援助は、臓器狩りを終わらせて、中国を真に世界のメンバーにすることかもしれません。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/26/a1193262.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

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