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中国ネット民8割が過度の医療を経験

2015年04月29日

【新唐人2015年04月29日】中国の官製メディアの調査によると、中国では8割のネットユーザーが過度の医療を経験しているそうです。中国の医療関係者は、医療保障に対する政府の資金投入が少なすぎるため、病院は収入を得るために過度の医療に走っていると指摘します。

 

「中新網」の健康チャンネルが行った民意調査によると、80%のネットユーザーが過度の医療を受けたことがあり、受けたことがないと答えた人はわずか5.5%でした。また、受けたことがあるかもしれないと答えた人は14.5%でした。

 

大陸の医療関係者は当局の医療保障に対する資金投入が少なすぎるため、病院と医師は収入を得るために患者に対し必要のない検査や治療を過度に行っていると指摘します。

 

広州市医薬研究員 郝さん

「医療に対する国の保障が足りず、病院に自分で稼がせています。過度医療はこのように造りだされました。病院では特に点滴が多く使われるのですが、これは病院が収入を得る方法のひとつです。新薬の会社はみな賄賂を贈りますが、この種の薬を患者に過度に使います。中国の多くの問題は政治体制の問題です」

 

調査では、45.4%の人が過度の医療の原因は、主に病院の収入確保と医師の賞与などの利益獲得のためであると考えています。35.1%の人が、原因は患者の医療知識の乏しさにあり、簡単に医師の言いなりになっているとの見方を示しています。また19.6%の人は医療体制の不備が原因で、医師が自己保身に走っているのだと考えています。

 

福建省 胡医師

「医療、政治、あるいは他の業界であっても、制限と平衡を保つことが最も重要です。中国の場合、集権体制の下でチェエクアンドバランスが取れず、過度医療も含め、有効資源の配置ができていません。ある人はそれを濫用し、ある人は利用できない。だから法治の道を歩み、制度を用いて制限し、平衡と保とうとします」

 

調査では、過度の医療に対する告発に対し、74.5%の人はその方法がわからない或いは手間がかかるため、沈黙を選んでいます。また、告発しても損失を取り戻せた人はわずか5.5%でした。このほか、20%の人が告発をしたものの、大きな効果を得ることは出来なかったと回答しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。 

 http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/25/a1193186.html (中国語)         

(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

 

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