【新唐人2016年1月30日付ニュース】
中国江蘇(こうそ)省で、3歳の男児が病院で点滴を受けた後、突然、死亡しました。現地警察が病室に押し入り、死体を奪うという仰天事件となり、映像がネットにアップされ、ユーザーの怒りを引き起こしました。近年、死体を奪う事件が多発し、闘争事件も絶えない、共産主義体制下の特有な事件について、報道します。
江蘇省丹陽(たんよう)市の3歳児がインフルエンザのため、1月24日、病院で点滴を受けましたが、数十分後、死亡し、薬物アレルギーが疑われました。
この医療事故に警察が介入し、病室に押し入り、死体を奪おうとしたのに対し、両親が手放さず、奪い合いの中、子供の死体が地面を引きずられる場面もありました。
近年、死体を奪う事件が多発しています。始まりでは、2009年、湖北(こほく)省石首(ししゅう)市で、ある23歳のシェフが怪奇な転落死を遂げた後、警察が死体を奪い、7万人の抗議活動を引き起こしました。
周永康(しゅう えいこう)が中央政治法規委員会を担当した時、死者の遺体が民衆の感情を煽り立てると考え、事件後、死体を確保することを規定しました。
中国問題専門家 横河氏
「2009年の石首事件後、中央政治法規委員会がビデオを作り、全国に広め、死体を奪うことは民衆に対する抑制手段として、物議を醸すような事件に関しては、まず死体を確保することとし、これを『興奮源の排除』と言います」
記者が、公開された情報を調べたところ、2000年以前、警察が死体を奪うことは一般ではありませんでした。
1999年法輪功の迫害が開始され、死亡者が続出しています。海外メディアの報道によると、警察が法輪功学習者の死体を奪い、強制火葬することが日常化しています。
中国問題専門家 横河氏
「これは民衆の抗議を抑制ためではなく、証拠隠滅だ。明らかに迫害の痕跡を家族に海外で暴露されることを恐れている。長年繰り返したことで、今は一般人でも紛争などで非正常死になったとき、政府は遺体を奪い証拠を消す。法輪功への拷問証拠を隠滅と同じだ」
元社会科学政治所所長の嚴家棋(げん かき)は、江沢民は中国を「警察国家」に変え、公安と検察の権力が拡大しすぎだといいます。
民衆が死体を守るのは、中国の公安と検察が信頼を失ったからで、中国の権力が法律を凌ぐ現象が変わらない限り、死体を奪い合う事件も消えないでしょう。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com.tw/b5/20160127/video/164840.html? (中国語)
(翻訳/小松 ナレーター/藤坂 映像編集/李)