【新唐人2015年05月09日】先日、黒龍江省の陳情者が家族の目の前で警察官に射殺されました。5月6日、事件現場の映像や画像がミニブログに掲載され、真相を求める声が高まりました。
45歳の陳情者、徐純合(じょ じゅんごう)さんは5月2日、82歳の母親と子供3人を連れて、慶安(けいあん)駅で警察官ともみ合いになり、射殺されました。警察は、徐さんが駅に入る乗客を妨害し、警棒を奪ったなどの理由で射殺したと発表しました。
しかしネット民はこの発表を信じていません。5月6日、徐さんが射殺される直前、後ろ手に手錠をかけられていた画像がネットに掲載されました。また、有名なネット民、屠夫さんも事件現場の映像と目撃者の録音を公表しました。
目撃者によると、2日の正午ごろ、徐さんが母親と子供を連れて駅に入ろうとしたところ、警察官に阻まれ、もみ合いになりました。
屠夫さんが公表した映像によると、徐さんは警察官に激しく殴られたため、その暴力から逃れようと、必死に警棒をつかんでいます。
真相を知るために黒龍江省に赴いた北京の弁護士、謝燕益(しゃ えんえき)さんは、徐さんの母親から「警察による殺人」だと聞かされました。
北京の弁護士 謝燕益さん
「徐さんは武器を持っていたのか、乗客や警察官に危害を与えたのか、母親に尋ねたら、いずれも否定しました。徐さんは丸腰で殺されたとそうです」
徐さんの家族はすでに、これ以上真相を追究しないことで当局と同意しました。屠夫さんや謝燕益弁護士などによる真相究明の活動も当局に妨害されています。
しかし弁護士の張磊(ちょう らい)さんは、このように真相を隠したまま解決を図るやり方は違法だと指摘しました。警察の暴力が制御できなくなれば、今度はどの市民が理性を失った警察官の餌食になるか分からないとも案じています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/07/a1195629.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)