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長江で客船転覆 乗客家族に説明は一切なし

2015年06月03日

【新唐人2015年06月03日】中国の客船転覆事故についてお伝えします。456人を載せた客船、「東方之星」は南京から重慶に向かう途中、長江の中流の湖北省で転覆しました。これまで14人しか救助されておらず、大多数は今もなお行方不明です。そして今、中共当局は国内の全メディアに対して、報道規制をかけています。

 

乗客の家族は大勢の警官に遮られ、ただ遠くから、完全にひっくり返った客船を見ているしかありません。

 

もともと4階建ての客船は、現在、わずか1メートルの船底しか見ることができません。

 

事故から数時間後、船底の内部からはまだ、たたく音が聞こえていました。事故からすでに2日経ちましたが、今なお400人以上が行方不明です。

 

乗客の家族

「家に帰ろう」

 

別の船の監視カメラの映像によると、6月1日の夜8時過ぎ、客船はこうこうとライトを光らせながら長江を速いスピードで航行していました。

 

このあと約40分後、客船は湖北省の水域で転覆しました。

 

生存者の話によると、暴風が突然吹いて、船の左側が風を受け、1分以内に沈没しました。

 

災害だけではなく、人災の要素も排除できません。専門家によると、大陸の客船の多くが、風を受ける面積が大きく、喫水(きっすい)が浅いため、強風に耐えられません。

 

また、沈没する10分前から、客船は大きく方向転換をしていたことが分かりました。地元の住民によると、事故の起きた水域は水が渦巻くことで有名なので、方向転換すべきではないそうです。

 

事故発生後、中共当局はメディアに対して、独自取材を禁じ、官製メディアの新華社もしくは中央テレビの内容を使うよう要求しました。乗客の家族は地元政府や旅行会社を訪れていますが、有効な情報は得られていません。

 

乗客の家族 陳さん

「陳情所の代表という人に来いと言われたので、来たら閉じ込められました。誰も対応してくれません」

 

陳情所の官僚

「すぐ行きますから」

 

乗客家族

「嫌です。2時間前も同じことを言いましたね」

 

乗客の家族 李さん

「政府は湖北まで案内すべきなのに、逃げるなんて」

 

客船に乗っていた400人以上のうち、ほとんどが高齢者ツアーの参加者でした。乗客の家族は旅行会社の前で、親を船に乗せたことを泣いて後悔していました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/06/03/a1201039.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

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