【新唐人2015年07月31日】先日、湖北(こほく)省でエスカレーターの床が抜け落ち、女性が死亡しましたが、中国で安全性に問題のあるエレベーターは11万台に上ることが分かりました。
7月26日、湖北省のショッピングセンターでエスカレーターによる死亡事故が発生し、市民の強い不安を呼んでいます。
深セン市民 李さん
「中国産のエレベーターはとても危険です。私や友人の住む建物はほぼエレベーター付きですが、私や家族は何度も閉じ込められた経験があり、十数階から突然墜落したこともあります。本当に恐ろしいです」
中国ではエレベーターに人が閉じ込められる事故がよく発生し、去年、広州(こうしゅう)市、南京(なんきん)市、杭州(こうしゅう)市で緊急呼び出しベルを通じて救出された人の数は、1日平均で、それぞれ40人、28人、19人に達しました。
当局が28日に発表した内容によると、6月末までに使用され、検査を受けたエレベーターは236万台を超えますが、そのうち11万台以上に安全の問題が見られたものの、修理されたのは約8万台にとどまり、2万6千台以上は手付かずのままです。
ただし、当局は詳しい状況を公表していないため、市民の不安はさらに増し、駅やショッピングセンターではエスカレーターを避ける市民も見られます。
調査によると、安全問題のうち、最も深刻なのが保守や使用の問題です。検査に不合格のエレベーターさえ使われています。
山東省市民 張恩広さん
「中国の安全システムとその監督管理は形骸化しており、腐敗と切り離せません。安全検査など監督部門に賄賂を贈り、接待をすれば通ります。日常茶飯事のことです」
山東(さんとう)省の市民、張恩広(ちょう おんこう)さんは、危険なエレベーター・エスカレーターは氷山の一角に過ぎず、ほかにも鉱山事故やマンションの崩落で数多くの人が死亡していると語りました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/07/30/a1214074.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/大口 映像編集/李)