【新唐人2015年08月21日付ニュース】
17日、天津当局の発表によると爆発地域の17ヶ所の地表水測定地からシアン化ナトリウムが検出され、最も汚染された場所で基準値の27.4倍が測定されました。
当日の国家海洋局の報道によると、現場から1km離れた天津港海域の2つの測定地点でも少量検出されました。10万平米の爆発中心地は既に砂利で囲み封鎖されました。
民間の水専門家 張俊峰(ちょう しゅんほう)氏
「シアン化合物というものは元々劇毒であり、今回の爆発での有毒物質の被害は深刻です。この状況で被災地から、有毒物質が測定されたことは驚くようなことではありません。」
17日、国家公安消防局副局長 牛躍光(ぎゅう ようこう)氏は、爆発現場に、硝酸アンモニウム約800トン、硝酸カリウム約500トン、シアン化ナトリウム約700トン、合計3000トン前後の危険化学品を貯蔵していたことを認めました。硝酸アンモニウムと硝酸カリウムは爆薬として爆発の連鎖を引き起こしました。
台湾師範大学化学学部教授 呉家誠(ご かせい)氏
「燃焼により有毒物質を出す可能性があるものは、化学物質だけでなく、建築材や車の中にある物質の燃焼も含め毒性物質を出す可能性があります。」
民間の水専門家 張俊峰氏
「雨が降った後や他の自然状況により、これらの有毒物質は環境の中に浸透して行きます。人々は例え微量でも接触すると、体に様々な悪い影響を及ぼす可能性があります。直接、死に至ることもあるでしょう」
爆発地点から700メートル離れたところにある団地の、5617世帯が甚大な被害を受けました。17日、家を奪われた人々は「これは人災だ!」と会見場の外で抗議の声をあげました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/08/18/a1218184.html (中国語)
(翻訳/小松、真彌 ナレーター/佐藤 映像編集/李)