【新唐人2015年10月07日付ニュース】
9月26日、王岐山が福建省で反腐敗の四つの形態について発言し、その後の29日付け中央紀律委員会の機関紙が、「四つの形態が反腐敗のリズムを緩めるわけではない」という題目の文章を発表した。文章の冒頭に、杜甫の「前出塞」九首其六が掲載され、その中の「賊を捕まえるには、まず、その頭目を捕まえるべし」の句が最も注目されるものとなっている。
王が提出した四つの形態は、①批判と自己批判が常に行われるべき、②党内の軽紀律処分が大多数となるべき、③紀律に厳重に反する者に対する重大処分が少数となるべき、④法律に触れた要訴追の者はごく少数になるべきであるというものである。
江沢民は、腐敗によって中国を20年間治めていたため、汚職しない役員はほとんどおらず、あるのは程度の違いだけである。習近平は、トップに就任してから反腐敗キャンペーンを行い、しかも虎・ハエをもれなく一緒に叩くと宣言した。一年半経った現在、薄熙来、周永康、徐才厚、郭伯雄、令計画などの大きな虎及び中レベル以下の虎を千匹以上失脚させた。習の虎・ハエを容赦なく叩く決心は、過去一年半の事実から伺うことができる。現在、中国官界では誰もが危機感を覚えるようになっている。反腐敗キャンペーンは、もはや人心を震わしめる効果を収めた。文章は、反腐敗には戦略と戦術を講じなければならないと言っている。緊張と弛緩は、文章が言及した戦略と戦術だろう。形態の①と②の提出は、人心を落ち着かせるためのものとみられる。今まで失脚した虎は形態の③と④に属する者と考えられる。四つの形態を区別して対処することで、人心を落ち着かせた上で、虎の群れを瓦解し、最後のスーパー虎江沢民を孤立させ、捕まえる態勢に入るものと思われる。
文章の発表日はちょうど習近平が訪米から帰国した日となっており、これは習が外部環境を整え、これから専ら党内最大の虎・江沢民に対処するものと考えられる。9月1日、軍事的背景を持つ雑誌『Global News Times』が題目の「党政軍虎らのボスは責任を逃れがたい」の文章を発表し、新四人組の薄熙来、周永康、徐才厚、令計画は実に共同のボスに頼っており、このボスがほかでもなく江沢民であると直接に名指しをした。
時事評論家の唐靖遠は、江沢民を捕まえるあらゆる条件を備えており、国内において18万件の江沢民を告訴する案件があり、海外には江沢民を捕まえることを支持する署名はすでに100万人近くに上った。これは国内外の民意上、江沢民を捕まえることで一致していると分析した。中央紀律委員会の文章の中にあった「賊を捕まえるには、まず、その頭目を捕まえるべし」の句が最も意味深いもので、これは今まで反腐敗の中で発せられた最強のシグナルであり、その句が江沢民を捕まえることを指していることに他ならないとコメントした。
また、時事評論家の周暁輝は、習近平が訪米期間中に法輪功学習者の容赦なく江沢民を厳罰すべしとの声を聞こえたし、国際社会の人権への関心を肌で感じ、ゆえに王岐山の話した四つの形態が放ったシグナルは、習近平の訪米時に感じ取ったことと関係ないとは言えないと分析した。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/10/01/a1226999.html (中国語)
(翻訳編集:張揚)