【新唐人2015年10月09日ニュース】
今年の「ミス・ワールド」カナダ代表である、中国系カナダ人のアナスタシア・リン(Anastasia Lin)さんは、10月1日、カリフォルニア州立大学で行われた、中国の人権問題の討論会に出席し、中国人の人権のために、声を上げたいと述べました。
2015年ミス・カナダのリンさんは、「未来の中国の人権」をテーマとした研究討論会で、自分の事を話しました。
リンさんは、ミス・コンテストへの参加は、9年前、当時のミス・カナダが、「ミスコンは世界にポジティブな影響を与えられるいい機会だ」と聞いたのがきっかけだったと述べ、「ウイグル人や、チベット人、法輪功の学習者など、中国で迫害されている人々のために、声をあげたい」と述べました。
2015年ミス・カナダ リンさん
「私が最も励まされたのは、彼らがどのような苦難を経験したかではなく、苦難のあとにもポジティブな心を保ち、善を持って、人に接することができるということです。自分と家族が拷問に直面した時でも、彼らの精神は変わらなかったのです」
ミス・コンテストに優勝した時、父親はとても喜びましたが、数日後、「人権に関する発言をやめるように」と彼女に要求してきました。
2015年ミス・カナダリンさん
「父はショートメッセージで、『中国にいる親族に生きる路を残してくれないか』と哀願してきました。その話を聞き、胸が張り裂けそうになりました」
リンさんは1週間ずっと泣き続け、どうしたらいいのか悩み続けました。しかし、ここで諦めると、再び声を発せなくなることに気づき、決して恐れないと決心したそうです。父親を助けられる唯一の方法は国際社会の注目を集めることだと気づき、自分の経験をカナダのメディアに投稿し、国際社会に助けを求めました。
2015年ミス・カナダリンさん
「私は中国で迫害されている人々のために声をあげていますが、彼らを心配することはありません。なぜなら彼らは独立した思考と信仰を持ち、善悪の判断基準を失っておらず、絶えず自分の声を出すために努力をしているからです。しかし 父親のような多くの人々は、家族と友達が迫害を受けるのをみて、恐怖のあまり他の選択肢すら考えつかなくなります」
地元の高校生や大学生、社会人などが当日の討論会に参加し、視野が広められたとコメントしました。
地元の高校生 Alex Raydan(アレックス・レイダン)さん
「中国の人権侵害について、多くのことを知り、驚愕しました。今日の討論会で本当にたくさんのことを学びました。中国の現状を改善するためのなんらかの行動を始めたいと思います」
当日の研究討論は、国連の非政府組織、『地球の問題解決のための国際市民連合(Citizens for Global Solutions)』が主催しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/10/03/a1227480.html(中国語)
(翻訳/吉田 ナレーター/佐藤 映像編集/李)