【新唐人2015年11月5日付ニュース】
香港の『争鳴』雑誌の報道によると、中国共産党第18期5中全会の直前に開かれた中国中央紀律委員会の第52回常務委員会で、王岐山は初めて中国共産党が崩壊の臨界点に達していると発言したという。王氏は、「中国共産党内部の腐敗、堕落状況はその規模と深さから言ってもすでに変質、崩壊の臨界点に達している。これは皆さんが認めるかどうか、受け入れられるかどうかの問題ではなく、事実なのです。もちろん、これは体制上、機制上に大きな問題が生じているからで、党内の上層に大きな問題が生じているからです。」と直言した。そのほかに、王氏は就任3年来、元の政治局常務委員が彼に与えた圧力と威嚇についても公言した。
これは王氏が初めて亡党について発言をしたのではなく、同氏は今年9月9日に北京大会堂で「2015中国共産党と世界対話会」の際に60名余りの外国代表を前に、中国共産党の合法性について言及した。翌日、習近平陣営の微信(ライン)アカウントの『学習大国』は中国共産党の合法性を解読し、王岐山の言及した中国共産党の合法性と現在の深刻な危機を認めた。
中国共産党が現在非常に深刻な危機に直面しており、しかも解決しようもない状況にあり、王氏が自ら中国共産党について、合法性と危機の臨界点に達していることに言及したことは、中南海は現在中国共産党の名前を変えるという形で中国共産党を投げ捨てる準備を進めていると、アメリカの中国問題専門家の季達氏はコメントした。
香港マスコミの報道によると、今年の6月、中国共産党政治局会議に中国共産党の組織建設と党幹部への調査、審査研究報告が提出された。同報告は、中央巡回調査組、中央事務局、国務院事務局と中央組織部などの部門が総合的に執筆したものである。報告は、中国共産党を滅ぼす6大危機を羅列し、6大危機は政治、経済、社会、信仰、将来性などの領域を含んでおり、しかも政治、社会危機が蔓延、悪化、ひいては爆発の寸前にあり、長年の腐敗で中国社会がもはや救いようのないものになっていることを示した。習近平は「厳しい現実に直面し、共産党の腐敗が党を滅ぼし、国を亡ぼす事実を認め、受け入れる勇気を持つべきだ。」と会議で発言したという。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/11/02/a1233236.html(中国語)
(翻訳/張陽)
注:王岐山(おう きざん)政治家
第2次温家宝内閣で国務院副総理を務め、現在は第18期中国共産党中央政治局常務委員、中国共産党中央規律検査委員会書記を務める。