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ISを超える、中国当局の女工作員の脅威

2015年11月21日

【新唐人2015年11月21日付ニュース】

 

イギリスの秘密情報局MI6(エムアイシックス)は、キャメロン首相へ提出した報告で、中国の女性スパイが、色仕掛けでMI6の工作員を誘惑し、機密を奪い取ると指摘しました。イギリス情報機関の役員は、中国の美人スパイは、過激派組織イスラム国ISより激しく脅かすのだと述べます。

 

イギリスの多くのメディアによると、中国当局は100人もの美女を差し向けて情報局員を誘惑して機密を奪い取ったそうです。もし相手が誘惑にのってこない場合は、罠を仕掛けてゆするのだそうです。

 

MI6の内部資料から、MI6のメンバーとその家族が中国当局のスパイの主たる標的であることがわかりました。中国や香港との取引や利権に関わりのあるMI6の元幹部らは、中国当局スパイの最大の「獲物」となっています。すでに多くのイギリスの元工作員が中国の女スパイの色仕掛けに落とされたといいます。

 

MI6の内部資料によると、イギリスの他の部門の元役人も中国のスパイの活動対象になっていると警告しています。

 

中国のベテラン法学専門家 趙遠明氏

「現在 中国の経済は急速に発展しており、各方面の需要の拡大につれ、西側諸国の技術 軍事などの情報をいち早く手に入れることが、必要になりましたが、これらの情報は正規ルートでは得られないため、このような手段を使って、情報収集を行っているのです」

 

近年、中国の美人スパイは、台湾、日本、韓国の高官などを含む海外の外交官や中国を訪れた政界の要人を色仕掛けで誘惑したと報道されています。

 

2011年、上海の韓国総領事館の3名の領事が、韓国大統領など高官らの電話番号などを流出した事件でも、女性スパイの手に引っかかった疑いが持たれます。その後、3名の領事は帰国させられました。

 

同年、台湾のメディアは、台湾国軍の少佐が中国共産党の女性スパイにはめられたことを報じ、その女性スパイは、中国公安部の特命少佐であったと明らかしました。

 

2002年3月、上海の日本総領事館の一人の外交官が自殺した事件でも、中国当局の美人スパイにはめられた外交官が、機密情報を提供するように脅され、その圧力に堪えず自殺した疑いが持たれます。

 

中国のベテラン法学専門家 趙遠明氏

「美女や美男のスパイを使うのはよくあることです。どんな種の情報であれ、低コストで手に入れられるからです。今回イギリスが明らかにしたのは、氷山の一角にすぎず、イギリスに関わらず、アメリカや日本も同様の問題に直面していると思います」

 

中国の法学専門家、趙遠明(ちょう えんめい)氏は、「美人スパイに目をつけられた国は、それによって多くの機密を損失する」と指摘しています。

 

中国のベテラン法学専門家 趙遠明氏

「軍事機密を例にすると、新型の武器、飛行機、ミサイルなどの研究、製造に何億、何十億、何百億のお金を投資しますが、一夜のうちに情報が別の人の手に渡り、情報を得た人は多くの新技術をやすやすと手にすることになります」

 

昨年11月、イギリスの『タイムズ』は報道で、中国当局の情報機関が情報収集のため、不倫や浮気、性交渉でイギリスの役人を陥れ、友人作りで情報を集めると指摘。中国当局は、事務員と軍の情報官吏以外、大量の学生や社会人を雇って情報を収集していると見られます。

 

アメリカの中国雑誌『中国事務』編集長 伍凡氏

「通常であれば、全世界各国のスパイ組織は敵を倒すためには情報を集め、様々な手段を用い、美人も利用していますが、中国当局は特にうまく利用しています。イギリスだけではなく日本、韓国などに対しても同じ手段を使っています。しかし ほかの国も同じ手段で、中国当局に対処しているのです」

 

『江沢民その人』という本によると、1991年5月、当時中国の総書記を務めた江沢民が旧ソ連を訪問した際に、旧ソ連の女性スパイ、カラワに誘惑され、後年、江沢民が中露間の不平等条約を締結し、100万平方キロメートル以上の中国の領土をロシアに譲渡した引き金となりました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/11/10/a1234764.html(中国語)

(翻訳/プリシラ    ナレーター/大口 映像編集/李)

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