【新唐人2015年11月22日付ニュース】
習近平は、トップ就任以来、反腐敗キャンペーンを行い、江沢民陣営の高官を相次いで失脚させた。習陣営はよくミニブログサイトである『シナウェイボー』を利用して、国内外に習近平の虎叩き方針や策略を発信する。当該サイトにある「命を奉じて帰国」というアカウントは、習陣営の者と見られる。
11月12日、当該アカウントは、「北京の最初の虎が現れるにつれ、過去三年間、中国の31省と直轄市に省レベルの虎が叩かれたことになった。これは、虎叩きが第二段階に入ることを意味する。第一段階での虎叩きには恐ろしい場面がしばしばあったが、危険まで至らなかった。第二段階での虎叩きでは難しさが増す。なぜなら、相手はすでに準備を整えているからである」との文章を発表した。文章が発表された翌日、金融界の虎が叩かれた。中国証券監督管理委員会の副主席姚剛が調査を受けるというニュースが報道されたのだ。同時に、軍にも第二砲兵工程大学の元副書記・呉瑞忠と武装警察元副司令官・翟木田の二匹の虎が叩かれ、調査を受けることになった。そのほか、広東省茂名市元書記廖峰、天津市公安局警務主任・邵元和と天津市公安交通管理局元書記の徐国群の三人が賄賂を受け取った罪で逮捕された。
2015年4月8日、当該アカウントが「習近平の反腐敗は、抵抗に遭ったのか? 抵抗がものすごく大きく、それを打破する難しさは想像を絶するものであると思う。国民の支持がある限り、いくら官職が高く、ベテランの者であっても即処置すべきである。なぜならば、遅らせて、小さい病が大きな病になったら救いようがなくなるからである。」という文章を発表した。
9月30日に当該アカウントは、「反腐敗は能力のある人がいないのを恐れる必要がない。現在の政府が50~60%の人員削減をしても全く問題がない。」と、習近平の官界でのリストラに着手しようとするメッセージを発信しているものとみられる。
また、11月5日、当該アカウントは、「反腐敗には『婦人の仁』(注)が許されず、人治から法治への移行期にあっては善良というものをしばらくしまっておいてください。なぜなら、善良が一旦邪悪に利用されたら、後悔しても間に合わないからで、最後の格闘に全力を尽くさなければならない。」と習陣営のとことんまで虎を叩く決心を示した。
「命を奉じて帰国」は、最近しばしば習近平を支持する言論をインターネットに出し、このアカウントの個人情報を見ると、外国語学校を卒業したことのみがわかる。「命を奉じて帰国」のロジックは非常に実務的ではっきりしており、私の知っている中共上層部の子供の中で彼は非常にありがたい人物であるという噂がネット上に流れており、間接的に「命を奉じて帰国」の身分を証明しているという。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/11/18/a1236352.html (中国語)
(翻訳/張陽)
注:
婦人の仁:出典《史記・淮陰侯列伝》。韓信は項羽を「匹夫の勇、婦人の仁」と評し、実態の伴わない女のやさしさ、取るに足らない男の勇気という意味。本文の文脈によると、敵に哀れみなど持ってはならぬの意味。