【新唐人日本2011年5月25日付ニュース】中国最大の淡水湖―鄱陽湖(はようこ)。美しい景色と渡り鳥の生息地で知られ、漁業にも恵まれていました。しかし、昨年から続く干ばつの影響で、湖底が干上がっています。
江西省北部に位置する鄱陽湖。干ばつにより、周辺の水田はほとんど枯れています。例年だと稲が30センチほど生長する頃ですが、去年の下半期(しもはんき)から田植えさえできない状況が続いているといいます。
現地の農民・袁さんは、1ヘクタール当たり3,000元で、3.3ヘクタールの農地を請け負い、稲と綿花の栽培予定でした。しかし、干ばつの影響で、灌漑が全くできない状況だそうです。
江西省永修県農民 袁志
「苗の植えもまだです。早稲はもう無理、一時期渇水が深刻で、今は水を撒いて、中稲を植えます」
江西省永修県 県長
「17万ムーの早稲面積のうち、植えたのは11万ムー、残り6万ムーは無理です」
干ばつが続くと、鄱陽湖地域の生態系も破壊されかねません。江西科学院の戴年華副主任は、干ばつによる水不足は、水生植物や魚類の成長を脅かし最終的には食物連鎖さえ破壊すると指摘します。
鄱陽湖研究センター 戴年華副主任
「鄱陽湖の昔の漁獲量は3~4万トン、現状は1~2万トン、明らかに減っています。今生息している魚は約70~80種類、でも記録にあるのは135種です」
鄱陽湖の渇水は、長江の水位低下、長引く干ばつ以外にも、三峡ダムによる長江のせきとめなどが主な原因だといわれています。
新唐人テレビがお伝えしました。
(中国語)