【新唐人2016年2月4日付ニュース】
中国華北地区最大のイスラム教徒の居住地、天津市の天穆村(てんもくそん)で、千人の村民が集まり、村の書記穆祥友(もく しょうゆう)が37年の在任中、透明性がなく、村民の住宅を強制的に取り壊し、補償金を横領したことに対し、1年あまりの抗議活動を行っています。1月30日、千人以上の警察官が村を包囲し、抗議活動をしていた村民を鎮圧し、数十人を逮捕しました。
調査によると、近年、天穆村で都市改造が行われ、穆祥友が権力を乱用し、村民の住宅を強制的に取り壊し、移住住宅の分配に家族、友人と関係者のみに村民より大きい面積と優遇された賃貸料を与えたことで、村民の不満が爆発し、昨年1月12日から、毎日千人あまりの村民が村委員会に集まり、訴えています。今年1月30日、千人以上の警察官に鎮圧されました。
現在、村民の電話、QQ、微博(weibo)、微信(wechat)などのSNSが、24時間盗聴、監視されています。
天穆村村民高さん
「住宅の強制的取り壊しで、抗議が始まった。現場に来てみてください。申し訳ありませんが、質問には答えられない。話せない」
天穆村村民穆さん
「今は何でも話せない。電話は不便で、盗聴されているから」
天穆村村委書記穆祥友は人民の代表ですが、村民によると、37年間、村の財産をほぼ売り払って、利益を独占しています。1997年穆祥友の息子穆瑞强(もく すいきょう)が人を殴り殺したことで13年の実刑を受けましたが、6年で自由になりました。
天穆村村民劉さん
「彼は人民大会代表だが、特大サイズの「トラ」だよ。村の工場や土地を全部売られた、私たちは一銭もない。彼の権力が大きすぎる。誰も何も言えない。殴られるよ。息子が人を殺したのに金で何とかなったんですよ」
天穆村には2万4千の村民がいます。イスラム系は80%以上を占め、元々3000戸の住宅がありましたが、2000戸以上の住宅が強制的に取り壊され、移転しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/02/02/a1250464.html (中国語)
(翻訳/小松 ナレーター/藤坂 映像編集/李)