【新唐人2016年3月2日】
鴻海会長 郭台銘氏
「我々の条件は競争相手よりずっと優れていると思います」
シャープ買収案で、日本で一気に知名度が高まったホンハイ精密工業の会長、郭台銘氏。1950年台湾に生まれ、24歳のときに、ホンハイを起業し、最初はプラスチック製品の製造と加工の会社でした。フォーブス誌による2006年度世界長者番付の77番目の長者に選ばれており、2013年の番付では台湾4番目の富豪と評価され、台湾有数の富豪長者でもあります。
創業30年あまり、郭氏は、中国、ブラジル、インド、メキシコ、チェコとアメリカなどの領域に事業展開し、ホンハイをグローバル企業に成長させました。自ら新しい設備を導入し、工場を自動化にしているとも言われています。1日に最低16時間も働き、幹部を夜中でも随時業務報告させたり、会議を開くことをしたりしていることから、鉄腕会長とのイメージが強く持たれています。
「尖閣諸島を買収してもいい。そして日本と共同開発する」
「新卒給与が7.5万円以下の企業なんて聞いたことがない」
「民主主義ではメシは食えない」
「(民進党が勝ったら)台湾での投資を縮小せざるを得ない」
これらの数々の迷言珍言は、日本メディアにも取り上げられています。
一方、家庭面では、2005年、前妻を失い、2007年に最愛の弟も他界しました。二人ともガンで死別した為、2007年9月、150億台湾ドルを医療設備の導入と医学研究の為に台湾国立大学に献金、2008年7月、現在の奥さんと結婚したとき、個人名義で所有する9割の財産を将来献金すると公表するなど、郭氏はチャリティに大金を投じています。
彼の家庭での素顔はどのような感じなのでしょうか?台湾メディアは郭氏の現在の奥さんにインタービューをしました。
また子供には厳しくしつけをする一方、60歳の年齢で一緒に家でおにごっごもする普通の父親の一面も見られます。
日本メディアは彼について、こう評価しています。
「思ったことをそのまま発言してしまう直言型の経営者と言えそうだ。蛇蝎のごとく忌み嫌う人も少なくないが、一方で「身もふたもないが正論を話している」と理解を示す人もいる」
強烈なキャラクターを有する郭台銘会長、シャープ買収の行方はまだ見えていませんが、調印することになれば、これからの日本企業にも影響をもたらすことは間違いありません。
新唐人テレビがお伝えしました。