【新唐人2016年3月23日】
2016年米国大統領予備選挙は、すでに半分の日程まで進んできました。トランプ氏は全ての候補者の中で最も注目されている人物です。彼の過激な言論と思想は、批判されながらも共和党予備選挙戦でことごとく勝ち、連続勝利を得ています。なぜこれほどまでに米国国民に熱狂的に支持されているのか、そのワケについて分析してみましょう。
先ずは、トランプ氏は国民の怒りのストレスを発散しました。
ある台湾で暮らす米国人の文章では、30年来、米国の両党トップの国際問題の処理方法は非常に似ており、特にメキシコとの自由貿易協定問題と国境問題は直接米国人の就職問題に関わります。
米国とメキシコ国境は基本的に開放状態になっており、多くの移民がビザなしで米国で働いています。低い給料で、時給1-2ドルでも働きます。そして米国の大手会社が喜んで使っています。こういった状況により多くの米国人が失業する事態になっています。抗議に行く失業者たちは、政府が米国とメキシコ国境の問題をきちんとやってくれるよう訴えると、大手会社をバックにしている政治家は、民族偏見者だと反論します。そして米国両党政治家が積極的に推進した自由貿易協定もすべての米国人が望んでいるとは言えません。なぜなら、たくさんの仕事がアジア諸国に流れてしまうからです。今の米国国民は両党の伝統的な政治家の話しは信頼していません。その結果、彼らはトランプ氏を選びました。
二番目に、トランプ氏は一部の国民の愛国心理と合致しています。
米国で政治博士号を持つある台湾学生は、経済が良くない時は、人々は国家主義に傾きやすくなり、特に愛国的な話題は心の頼もしさになると言います。トランプ氏は不法移民を追い出したり、米国とメキシコの国境に高い壁を作ったり、外国製品の貿易制裁やムスリムの人たちの入国制限など、過激な言論は、むしろ偉大なる米国を甦らせようという表現となっており、米国人の愛国心理に符合しています。
三番目に、トランプ氏はいかなる利益団体にも所属しないことが挙げられます。
ある米国人は現職のオバマ大統領が唱える国民皆保険は、薬メーカーと保険会社の企業利益を混同していると言い、前大統領ブッシュ氏は軍事産業と石油会社の利益の代表だと思われています。しかしトランプ氏は自分のお金が選挙資金なので特定の利益団体には左右されません。
四番目に、トランプ氏は大統領候補になるためにかなり前から準備していたことです。
米国の雑誌「政体」では、トランプ氏は2013年クリスマス期間から2016年の大統領選挙の準備をし始めたと言います。これは他の候補者より随分早く、最近のメディアの報道によると、現在のトランプ氏の選挙戦略は30年前に自身が出版したベストセラー「ビジネスの芸術」にすでに表されています。例えば、「大風呂敷の宣伝」「誇張すればするほど良い」「ずっと先のことを読む」「徹底的に反撃する」などです。
トランプ氏への国民の熱い支持は、予備選挙戦の連続勝利の中で減ることはありません。例えばニューヨーク州では、現在の彼の支持率は60%です。もちろんそれは最終的な大統領選挙ではなく、予備選挙の結果に過ぎませんが、しかし現段階での部分的な有権者の意思であることは間違いありません。最終的な大統領指名のときには、今まで沈黙を守ってきた有権者が表に出てくるでしょう。トランプ氏が大統領となるのか?最終的な結果はまだまだ分かりません。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/03/19/a1258442.html (中国語)
(翻訳/碧眞 ナレーター/真彌 映像編集/李)