【新唐人2016年5月21日】
中国は「高税金、低福祉」で知られていますが、中国人が納めた税金は一体どこにいったのでしょうか?
天津財経大学の李ウィ・グァン教授は「中国人が養う巨大な政府」と題する文章を発表しました。文章では人民大学政治学課の任劒濤(レン・ゼントウ)教授の話として、中国政府は900万の公務員、財政で生活する4500万人と、編制外の膨大な人員を養っていると指摘しました。
又、文章では海外の民主国と比較しています。アメリカ政府は「サービス提供する機構」で仕事をせず財政で生活する人はあまりなく、党務機構も設けておらず、納税者は民主党と共和党を養う義務はないと述べました。一方、中国には膨大な党務機構があり、8千万人の党員の中で、数多くの人が財政で養われています。
では「財政で養う」とはどういう意味でしょうか?文章によると、この「巨大な政府」には国家の経済成長と公衆サービスに直接関係のない多くの機構があり、それらは、「支出以外に何の役も果たさない機構」だと明らかしました。
そのため、中国人は家庭を養うほかに、「党+政府」も養うことになります。統計によるとこれらの党、政府の役員、公務員の数はイギリスの人口を遥かに超えています。彼らの給与、各種の支出は皆納税者の税金で支払われています。
中国問題専門家 李善鑒氏
「中国人が納めた税金の相当な部分は、政府のこれらの機構に入ってしまっています。二つの方面を含んでいますが、一つは政府の支出で、もう一つは各層の政府機構上にある、党務機構の支出です。その結果中国の納税者が抱える負担は世界上のいかなる国よりも重いのです。いくら腐敗な国でも中国よりはましです。西洋の民主国では納税者が党務機構を養うことはありません」
では、中国人はいくら税金を払っているのでしょうか。評論によると、99%の中国人は自分が納税していることをあまり知らないそうです。なぜなら中国の納税状況は不透明だからです。
一ヶ月の収入が1万元だとしたら、6600元が税金として納められます。100元のTシャツには27%の税金、20元の料理には30%の税金を払い、住宅を購入する場合、税率は最高70%で、税金の項目数は60項目以上にのぼります。車の場合、税率は40%となります。
中国問題専門家 李善鑒氏
「中国共産党の党務機構は資源の分配を支配しています。従って納税者が納めた税金は、これらの党務機構(党務機構の支配下にある政府機構を含む)により贅沢に消費されます。実はこれらのお金は本当に使うべきところに使われていないということです」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com.tw/b5/20160514/video/171593.html(中国語)
(翻訳/吉田 ナレーター/水田 映像編集/李)