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福建省ダム放水警報せず全省死亡者千人以上

2016年07月14日

【新唐人2016年7月15日】

2016年台風1号(アジア名:ニパルタック)の影響で、福建省沿海の中部地区では最大の大雨が発生し、9日、閩清(びんせい)県の3つのダムは放水を警報せず、雲龍(うんりゅう)、塔庄(とうそう)、省璜(しょうこう)、坂東(ばんどう)などの町村が水没しました。坂東だけで200数十人が死亡、全県の死亡者は千人を上回ると予想されています。

 

坂東の住民は、12日『新唐人テレビ』に、「坂東は台風の直撃被害を受けたことがなく、98年の洪水でも、死傷者は出なかった。今回の住民の大量死亡については、現地政府に責任がある。ダムの放水は事前の警報がなく、災害の救援や、災害情況を隠し、当日の政府の通告では死亡者1人、行方不明者は11人である」と話しています。

 

坂東の劉さん:「私の処に2、3基のダムがあって、放水の知らせがなく、午前9時過ぎ、何分間かで水位がとても速く上がり、すべてが水に浸かり、ボロボロになった。たくさんの人が亡くなり、1000~2000人が死亡したと思います。」

 

坂東住民:「ダムを早めに放水すれば、予防することができるはず、政府は何もせず、私たち被災者は自らを救うしかない。最もひどいのは田舎です。建物が全壊しました。死亡者はおおざっぱに数えても、町や田舎では少なくとも数百人で、火葬場や病院に安置することが出来ず、霊安室のない軍の病院でも死体を受け入れなければなりません。」

 

また、多くの死体は家族の確認がないまま火葬されています。死体の悪臭により、疫病の発生が心配され、坂東は封鎖され、消毒の準備をしています。

 

坂東の許さん:「台風が来たら、ダムは早めに放水しなければならない、しかし、ダムでは魚の養殖をしている、放水すると、魚がいなくなるから、放水させない。大雨が降って、一気に放水して、雲龍、塔庄、省璜、坂東は水没し、多くの人が死亡しました。坂東だけで200人余りの人が死んだとわかっています。」

 

福建省洪水干害防止総指揮部は、11日の夜間通達によると、16時までの統計では、全省9市56県約61万人が被災し、6都市が水没、死亡者11人、行方不明者23人、直接の経済損失は65億4千3百万人民元と発表しました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/07/12/a1275722.html (中国語)

 

(翻訳/小松 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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