【新唐人2016年08月05日】
ブラジル政府の統計データについてロイター社が分析したところ、リオデジャネイロの大気はブラジル政府が示すよりもはるかに汚染されており、生命の危険に関わるレベルであることが分かりました。
サンパウロ大学病理学研究者のパウロ・サルディバ氏:「リオデジャネイロの大気の質がオリンピックの規定基準に達しているかというと、そうではありません。」
実際、リオの大気汚染は長期にわたり世界保険機関が規定する極限値を上回る深刻な状態です。毎年、現地で数千人が大気汚染の合併症により死亡しています。
ロイター社がオリンピック公園や選手村、ビーチバレー会場のコパカバーナ海岸や陸上競技場などで22回に渡りPM2.5の数値を測定したところ、出場する選手や観客、現地住民はPM2.5が基準よりも高い大気に包まれていることが分かりました。
AP通信社もリオで16カ月にわたり水質汚染の程度を測定する科学的研究を行ってきました。その結果、リオの水質は以前と同じく汚れており、水中には高濃度のウィルスや細菌が含まれていることが分かりました。
フィーベール大学分子微生物学実験室ウィルス研究者のフェルナンド・スピクリ氏:「ここの水に触れた人が各種の病気に感染する確率は100%です。ただ、個々の免疫力の差により、実際に病気を発症する人は一部でしょう。」
これから3週間、世界中から50万人もの観光客がリオを訪れます。一方、大気や水の汚染、治安、制御不能なジカ熱ウィルスに加えインフラの不備といった問題が、4年に1度のスポーツの祭典に暗い影を落としています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/08/03/a1279141.html(中国語)
(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)