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中国当局が武力鎮圧 新疆で官民銃撃戦

2011年07月21日

 

 【新唐人日本2011年7月22日付ニュース】新疆ウイグル自治区和田市で18日、ウイグル人グループと警察の間で銃撃戦が発生。情報によると20人が死亡しています。今回の事件は2009年のウルムチで起きた流血事件に次ぐ、重大な死傷事件だといわれています。当局の民族主義の扇動により、新疆はパレスチナ化しているとの指摘もあります。

 
事件後、当局は宗教過激派のテロ行為だと非難。和田市では厳戒態勢が敷かれ、当局による大規模捜索が行われています。一方、世界ウイグル会議は、平和的に抗議を行っている抗議者に当局が発砲したことが衝突の原因だと主張しています。
 
世界ウイグル会議報道官 迪里夏提氏:「中国の武装人員が発砲して、ウイグル族を20人殺しました。12人が負傷 3人が重傷。うち女性4人と11歳の児童も含まれています。昨日の夜まですでに、70人が逮捕されました。鎮圧と逮捕は現在も続いています」
 
報道官によると、18日朝、100人あまりのウイグル人が街頭で宗教への抑圧、土地の不法収用に対し抗議デモを展開。2009年ウルムチで起きた流血事件で失踪した親友の行方の公表を求めたところ、当局がいきなり発砲。
 
衝突に発展したのは、平和的に抗議を行っていたのに、当局が発砲したからで、責任は当局が負うべきだといいます。このような暴力鎮圧は、事態の更なる悪化を招くだけだと警告します。
 
世界ウイグル会議報道官 迪里夏提氏:「政府の暴力的な鎮圧手段が、衝突を招いた直接な原因です。政府が責任を負うべきで、鎮圧による衝突の責任を被害者に転嫁すべきではない。所謂“テロ”や“暴徒”として。一方、北京は教訓を汲み取るべきで、このような系統的な鎮圧政策が続くと、事態は更に拡大し、情勢は更に悪化するでしょう」
 
和田地区では武力を増員し、地区への出入りは厳しい検問をおこない、ウイグル人のネット掲示板も全て封鎖されているそうです。
 
当局の厳しい統制にもかかわらず、事態は拡大の傾向を見せています。和田市ではウイグル族の釈放を求めるビラが大量に出現し、他の地区にも現れたそうです。
 
また、ウイグル族と漢民族の衝突は当局による意図的な策略で、当局の問題から目線をそらすのが目的だと指摘します。
 
世界ウイグル会議報道官 迪里夏提氏:「北京当局は政治の帰属問題をあらゆる手段と方法で、民族間の衝突に発展させることで、自分の問題から逃れようとしている。この手段は未だに使われ、ずっと続いています」
 
人権の面において同じく被害者である漢民族に対しては、ウイグル人の歴史や文化、信仰に対して真に理解して欲しいと訴えます。
 
世界ウイグル会議報道官 迪里夏提氏:「中国の民衆には、再度呼びかけます。ウイグル族の歴史を理解し、ウイグル族の文化、習慣と信仰を理解し、ウイグル人の政治的帰属を、真に理解して欲しいです」
 
一方、中国の独立作家で民族問題専門家の王力雄さんは、著書《私の西域、あなたの東土》にこう書いています。“パレスチナの暴動ではいつも子供たちの姿を見かける。”
王さんは、新疆では民族主義と憎しみが煽られ、“パレスチナ化”しつつあると指摘しています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
(中国語)
 

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