【新唐人2016年10月01日ニュース】
は~い!みなさんこんにちは。ようこそおいで下さいました。ついに始まりましたよ。私は郝毅博です。中国古代における10人の美女のうち、まずは上位5位までをみなさんにご紹介しましたが、今日はさらに5位をみていきましょう。まず第6位の美女です。こちらは中国の歴史上で最も悪い女として有名です。そうです、その人こそ妲己。妲己は殷の君主紂王の王妃で、歴史書によると紂王が妲己の魅力に心を奪われてしまったために、政治は疎かになり、ついに殷は滅亡してしまいました。有名なエピソードとしては、君主が主催する乱れ放題の「酒池肉林」の宴、さらには火あぶりや塩漬けにするなどの残忍な刑罰があります。何千年も昔の中国のファンタジー小説の中では、妲己はさらに九本の尾を持つ狐として描かれており、忠誠な大臣比乾が妲己の機嫌を損ねた、心臓を抉り出され死に至らしめたのでした。
第7位は、虞姫です。虞姫は紀元前230年に生まれ、楚の国の王項羽に遣える美しい女性でした。文学作品やテレビや映画においては、虞姫に関するエピソードがたくさん描かれていますが、歴史の書物には虞姫に関する描写はあまりありません。歴史の書物に描かれている中で有名な「垓下の歌」は、項羽の勢いがすでに衰えて四面楚歌となった時に、虞姫に対して歌ったもので、歌詞には「力は山を抜き、気は世を蓋う。時に利あらず騅ゆかず、騅ゆかざるをいかにすべき。虞や虞や、汝をいかんせん」とあります。
第8位としてご紹介するのは、班昭です。班昭はご紹介する10大美女の中では特別な一人と言えるでしょう。彼女を有名にした理由は、その外見によるものではなく、中国の歴史上でたぐいまれな才女であったことです。彼女の実家は史学一家で、父の班彪は東漢の有名な歴史家でした。二人の兄のうち一人は中国の歴史書「漢書」の作者である班固で、もう一人が東漢の名将班超でした。誰もが班超の軍におけるエピソードは耳にしたことがありますが、若い頃は歴史書を書き写す仕事をしていました。ただ彼の志向にその仕事は合わず、結局はある日投げ出してしまいました。彼が自分を嘲笑する人に対して、「少子は壮士の志をいかに知るのだろうか」その後すぐ武道に転じたことから、正に「投筆従戎」の由来であり、大将軍になり最後には西域で君臨しました。
あ、話が脱線してしまいましたね。班昭に戻りましょう。班昭は、班固よりも10歳以上年下で、班固が61歳で漢書の完成を待たずに獄死してしまったために、兄の遺志を継いで漢書を完成させ、名だたる歴史家となったのでした。実際に私たちが知るところでは、中国で最初の女性の歴史家だったのです。
第9位は卓文君です。卓文君は漢時代の詞人司馬相如の妻であり、彼らのラブストーリーは人民の間でも有名でした。文君は、四川の卓王孫の娘で、16歳で嫁いだものの数年で夫が亡くなり実家に戻ってほどなく、司馬相如が卓家での宴の席で「凰求鳳」が奏でられ、そう、その題名からもわかる通り、古代のラブソングだったのです。驚くべきことに曲が終わると二人はその夜に駆け落ちしてしまいました。それが有名な「文君夜奔」のことです。昔の人はとても面白いことに、交通も発達していないのに、彼らはなんでもかんでも真っ暗な夜を選んで、逃げ回ります。しかも様々な理由があり、水滸伝の「林沖夜奔」や中国で最初の女性宇宙飛行士、嫦娥のようだったのです。
エピソードは結論に至っていませんが、文君と司馬相如は駆け落ちののち、二人でレストランを開き、とても苦しい生活を強いられました。卓王孫は娘が貧しい生活をするのを見捨てることはできず、二人に援助をしたことから町での暮らしに戻れたのでした。さらなるエピソードとしては、面白いことに、司馬相如が中郎将に任命されたのち、妾を取ろうとした、妻に送った手紙に「一二三四五六七八九十百千萬」と記しながら、萬までで筆をとめ、億は記さなかったのです。意味合いとしては、もうあなたを憶う気持ちはありませんという意味であったのです。チャウシンチーの映画『唐伯虎點秋香』の中で、唐伯虎一文がとても有名です。しかし、卓文君は司馬相如の数字の詩に対して返した詩がさらに面白いものでした。彼女の返信は次のようなものでした。「初めの別れの後、二人が互いに思い合い、ただの三四カ月と言ったが、五六年になることをだれが知っただろうか、七弦の琴を弾こうともせず、八行も文字も伝わらない、九連の輪がちぎれ、十里の先を見つめ続け夫の帰りを待っていた、百の思いをし、千回も案じ、萬念が怒りと化す」
最後は第10位です。といっても十位と十一位にあたりますが、正に中国史上最も有名な美人姉妹、大喬と小喬です。姉妹は、三国時代の蘆江喬公の娘で、大喬は孫策に嫁ぎ、小喬は周瑜に嫁ぎました。歴史上でこの姉妹に関する記述は多くありませんが、彼女たちは中国における美人姉妹なのです。
中国古代の十大美女は以上となります。みなさんご覧いただいて、どうお感じになりましたか。メッセージをお寄せくださいね。お待ちしています。今日はこれで終了です。またお会いしましょう!
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/08/21/a1282321.html(中国語)
(翻訳/プリシラ 映像編集/李)