【新唐人日本2011年8月19日付ニュース】中国・雲南省の曲靖(きょくせい)市のある化学工業工場が、毒性の強いクロム廃棄物をダム付近の山に不法投棄したのが原因で、近隣村の村民37人が死亡しました。汚染された水を飲んだ家畜の死亡も確認されています。
中国メディアによると、曲靖市周辺の村民らが6月、地元政府に家畜の死亡を報告。調査の結果、地元の陸良化学工業工場がクロム廃棄物を未処理のまま麒麟区三宝镇(さんぽうちん)などの山に投棄。4月28日から6月12日まで、140回以上、計5,223トン投棄したそうです。
呉家誠教授 国立台湾師範大学化学学部主任:「クロムは発がん性物質のため、放置しておくと、もし 包装をしっかりしていない、または隔離する物がない場合、風などに吹かれると土壌も発がん性物質になってしまいます」
中国の週刊紙“南方週末”によると、クロムに汚染された水により、すでに農民37人とヤギなど家畜75頭が死亡。
呉家誠教授 国立台湾師範大学化学学部主任:「クロムは水に溶けると非常に強い腐食性を持ちます。つまり、人 牛やヤギこれらの家畜が一旦 クロム含有の水を飲むと胃腸などが腐食されます」
報道によると、三宝鎮張家営村政府はおよそ100立方メートルの汚染された池やダムの水をすでに処理。しかし、廃棄物を放置していた場所には、草花が全く生えないそうです
呉家誠教授 国立台湾師範大学化学学部主任:「最も案じられるのは長期にわたって、雨水などに晒され徐々に地下水に浸透 。または地元のダムや河川 湖に流れ込むことです」
民間の調査によると、問題の陸良化学工業工場は珠江の源流・南盤江に未処理の汚水を流しているそうです。クロム廃棄物は南盤江の20メートル先に長年放置され、河の水は青黒く変色しているそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
(中国語)