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アメリカの銅像撤去問題の背後にある共産主義の影響

2017年08月23日

【新唐人2017年8月23日】

人種問題を巡りアメリカ各地で大規模な衝突が起きています。バージニア州シャーロッツビル市のロバート・E・リー将軍の銅像撤去から、各地に波及しています。8月14日、ノースカロライナ州ダーラムで南軍兵士の像を倒したとして、4人が逮捕されました。各地の南軍兵士の像が設置されている場所では暴力事件の発生を恐れ、中には像を閉鎖する所も出てきました。

 

侵略者が銅像を破壊したり、王朝が代わった時に破壊するのは、よくあることですが、アメリカで今起こっている銅像撤去問題は全く別の、よく考えるべき行動です。1871年、フランスのパリでは、マルクス主義に酔いしれた共産革命が吹き荒れ、テュイルリー宮殿やルーヴル図書館、パリ市庁舎、裁判所、警察庁、王宮などが焼き討ちに遭いました。もし火が消し止められなかったら、ノートルダム大聖堂も廃墟と化していたことでしょう。

 

中国共産党も文化大革命中、「四旧を破壊せよ」と呼びかけ、伝統文化や文物を破壊しました。改革開放後、地方政府は墓泥棒で私腹を肥やし、伝統文化の破壊は文革時を上回るものでした。

 

共産主義はどうして文化を破壊するのでしょうか。3つの原因があります。第一に共産主義は人類の伝統的な秩序や道徳を敵視しているからです。銅像や書画などの芸術品は人類の素晴らしい文化を伝えるものでが、共産主義は旧世界、伝統を破壊すると叫んで、こうした優れた文化を破壊してきたのです。

 

第二に、共産主義は歴史について絶対主義を求めます。自分たちの宣伝、主張に合わないものは悉く破壊します。歴史的な価値などおかまいなしです。帝国主義への反対が宣伝された文革では、中国の歴代王朝の墓が破壊されました。黄帝も炎帝も帝国主義とは関係ないにも拘らずです。ここ数年、中国共産党は今度は台湾統一を叫んでいます。中華民族の英雄であった岳飛の名は教科書から削除されました。

 

第三に、共産主義は憎しみと闘争の思想を宣伝しています。この思想に染まった暴徒は文物や文化、先祖もおかまいなしに破壊し、自分の父親でさえも手にかけることを何とも思いません。共産主義は人種間、国家間、男女間、階級間の憎しみなど、あらゆる憎悪を挑発し、人々を対立させます。

 

こうした手法は欺瞞に満ちたもので、彼らが掲げる自由、平等、民主、解放は、実際にはその真意は歪曲されています。たとえば、「平等」について例を挙げると、男女平等というのは本来男女とも対等の権利がある、たとえば女性にも参政権があるということです。ですが共産主義は「女性が世界の半分を司る」ことを主張します。閣僚は男女半々にしなければならないと主張し、閣僚にふさわしいかどうかはお構いなしです。

 

8月15日、トランプ大統領は「ワシントンもジェファーソンも奴隷主だったが、だからといって、彼らの歴史的地位は損なわれるのか?」と述べましたが、全くそのとおりです。ジェファーソンがいなかったら、私達は「人は生まれながらにして平等である」という言葉さえ知らなかったでしょう。左翼、右翼と呼ばれる者たちは、その内側にはみな共産主義の影響があり、憎悪から出た行動を取っているのです。ここで立ち止まって考える必要があります。共産主義が伝統的な社会秩序や道徳を破壊した後、この世界はどうなったでしょうか。人種による優先入学や性別による官職。こうした制度は中国もソ連も実験済です。その結果、夥しい国民が餓死、或いは弾圧されたのです。左か右かの枠を取り払い、伝統的な価値観でこの騒動を見ましょう。そうすれば、トランプが崇拝しているのは右翼思想ではなく、共産主義が破壊しようとしている秩序と道徳であることが分かるはずです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。               

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/08/21/a1338830.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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