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食の都・広州 生ガキ銅が基準の740倍

2011年10月04日
 
【新唐人2011年10月5日付ニュース】食の都として知られる広州。その広州がある広東省の近海で、今、工場排水などによる海水汚染が深刻です。専門家は、その近海で取れた水産物は重金属による汚染が深刻で、食べれば人体に害を与えるとして警鐘を鳴らします。
 
これは、広東省のある石油化学企業が海に廃水を垂れ流しにしている写真です。周囲の海は黄色く染まり、異臭が鼻を突いています。漁業関係者によると、工場の増加とともに、多くの魚が消えたそうです。また、魚が捕れたとしても、コールタールのにおいがすると訴えます。
 
当局の発表によると、広東省近海の排水口のうち、4割が汚染の基準値を超え、16%の近海が深刻な汚染に直面しています。海に排出される石油炭化水素やヒ素は、年間あたり108万トン。報道によると、市民が口にする生ガキの銅とカドミウムの値は、基準値を740倍から90倍も超えていました。これに対し専門家は、有害物質は魚介類などの体内に蓄積し、食物連鎖によって濃縮されるため、食べれば人体に害を及ぼすと警鐘を鳴らします。
 
中国科学院広東省地球科学研究所の研究員、張干也研究員は、「深セン、珠海、マカオの漁港では、沈殿物の銅、亜鉛、カドミウムの含有量が中国のほかの河口よりも高く、特に深セン漁港では銅の含有量が世界最悪レベルだ」と述べています。
 
また統計によると、2010年、広東省では海に流された生活排水は54億トンで中国でもトップ。当局関係者も、下水道建設が追いつかず、現在の汚水処理事業は飾り物になっていると認めました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
粤近海污染严重-生蠔铜超标740倍.html (中国語)
 
 

 

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