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中国版ジョブズ氏は一体どこに?

2011年10月10日

 

 【新唐人2011年10月11日付ニュース】アップルの創始者の一人、スティーブ・ジョブズ氏が10月5日、亡くなりました。天才の死を惜しむ声は世界中に広がっていますが、中国も例外ではありません。死を悼む声の高まりとともに、「中国ではなぜ、ジョブズ氏のような人物が現れないのか」との話題も関心を集めています。

 
アップルはこれまで、マック、iPod、iPhone、 iPadなど、独創性あふれる商品を生み出し、熱狂的なファンをひきつけてきました。その立役者がジョブズ氏です。10月5日のジョブズ氏の訃報に、世界は悲しみに暮れました。
 
その日の夜、アップルは公式サイトのトップページを変更。ジョブズ氏の白黒写真の遺影が登場しました。遺影のジョブズ氏は、力強い目線で前を見つめています。
 
アップルの一口欠けたりんごの商標。今回、本当に大切な部分が欠けてしまいました。
 
一方の遠く離れた中国でも、ジョブズ氏の訃報に揺れました。中国の有名サイトのブログには、ジョブズ氏を悼む声であふれかえっています。
 
56個の赤いりんごを並べて、ジョブズ氏の輝かしい56年の人生を悼む人もいます。
 
グーグル・中国部門の元代表、李開復氏は、6日の朝、「ジョブズ氏の商品は世界を変え、ジョブズ氏の思想はこの世代の人に影響をもたらした」とジョブズ氏の冥福を祈る書き込みをブログに投稿しました。
 
10月6日、9万人が参加した投票がブログで行われ、数万人がジョブズ氏の逝去を悲しんでいると答えました。
 
民主活動家 蒲飛さん:「ジョブズ氏は最先端のIT商品を生み、これらの商品はIT産業を変えました。特にマックやiPhone、同業者にも多くの示唆を与えました」
 
ジョブズ氏の死を悼むのと同時に、中国版ジョブズはどこにいるのかという話題が中国で今、熱を帯びています。
 
これについて、天才をはぐくむには生まれつきの才能のほか、天才が育つ土壌が大切だとの意見があります。
 
民主活動家 蒲飛さん:「中国の今の教育制度は想像力を押し殺します。どんな独創的な発明も、ユーモラスなものも当局の許可がなければ駄目です。中国版ジョブズの出現には教育制度の改革が必要です。自由な発想を許さない教育制度では天才をはぐくめません。せいぜい作り手や職人しか育たないでしょう」
 
フリーライターの温さんも、中国のような自由が抑圧された環境では、ジョブズ氏のような天才は育たないと同調します。
 
浙江省フリーライター 温克堅さん:「ご存知のように自由な環境にいるほど人の想像力が膨らみます。独創性が報われて挑戦する機会を得られます。アイディアが認められて奨励されます。しかし中国は厳格な管理社会です。多くの重要な産業は政府に牛耳られて、民間は規制に縛られています。多くの制約があります。天才がいても成功する道は実に狭いのです」
 
波乱万丈のジョブズ氏の一生。大学を退学し、自宅の車庫で会社を興しました。また感情的で、ワンマン、こだわりの強い性格も有名です。中国では、理想的な同志、社長だとは言われないことでしょう。
 
北京の学者、彭さんも、ジョブズ氏が中国にいたら、天才には成りえなかっただろうと指摘。中国の独裁制度は、人のやりたいことを自由にやらせないからだといいます。
 
北京の学者 彭定鼎さん:「中国の制度ですが、独裁者たちはすでに心理障害を抱えていると思います。すべてを制御できないと恐怖を感じます。この世界が自分たちの意思で、動いてほしいと願うのです。だから国民の行動を監視し、勝手な行動を望みません。許可を得ない行動は望みません。統治者たちの知能は高くなく、われわれも。すべてを報告するなど無理で、報告しても彼らは理解できません」
 
しかし、ジョブズ氏は幸運にも自由な国アメリカで育ち、豊かな想像力でこの世界を変えました。
 
「リーダーと便乗者を分けるのは、独創性とアイディアにある」。ジョブズ氏の生前の言葉です。iPodは音楽産業を変え、iPhoneは通信産業を変え、iPadはパソコン産業を変えました。ジョブズ氏は永遠に去っても、ジョブズ氏の残した独創性の精神は、いつまでも消えることはありません。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
.-【禁闻】乔布斯离世引热议--中国天才在哪里?.html
 

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