【新唐人2011年11月21日付ニュース】最近、アメリカ議会の諮問機関「米中経済安全保障検討委員会」が年次報告書を発表。中国について、中国軍の軍事力発展は不透明で、アメリカの安全保障に直接影響していると、厳しい言葉で指摘しています。さらに、オバマ大統領もアメリカは中国を恐れることはないと公の場で述べ、オーストラリアと新たな安保条約を結びました。アメリカの狙いは、中国のけん制にあるとみられます。
最近、人民元切り上げをめぐる争いが米中間で再燃しています。
ロイター通信によると、アメリカ議会の諮問機関、「米中経済安全保障検討委員会」は406ページに達する年次報告書を提出。中国政府は、付加価値の高い商品の開発や製造へと、経済のモデル転換を目指していると指摘しています。
これについて、アメリカサウスカロライナ大学の謝田教授は、5年10年かかっても中国にはまだ難しいと分析しました。
米サウスカロライナ大学 謝田教授:「いわゆるバリュー・チェーンですが中国には の兆しが見えません。たとえば外国の新商品、アップルやモトローラが新商品を出すと、中国ではすぐコピー商品が生まれます。模造品や密輸品、コピー商品は低価格で価値も利幅も低いです。もしハイテク商品を開発しようとしたら、多くの資金投入が必要です。しかしコピー商品に価格でかなわず、利益が上がりません。どうしようもなく、研究開発の意欲もなくなるでしょう」
過去30年近く、中国では自主開発した商品はいくらもないと指摘。このような経済環境自身が、中国の新たな技術開発に不利だといいます。
今年8月、雲南省昆明市で、偽のアップルストアが22軒、偽のイケアも1軒発見されました
検討委員会のラインシュ委員長は、中国政府について国際舞台での強気な態度が際立つ一方だと発言。たとえば南シナ海問題では、他国の反対を押して、多くの国の領有権が関わる紛争を二国間問題として処理しようとしていると指摘したほか、北朝鮮やイラン問題では、世界の平和と安定の問題としてとらえていないと述べました。
委員長の発言について専門家は、含みを持たせた言い方だが、実のところ、アメリカには中国の意図が分かっていると分析。
時事評論家 李天笑さん:「米国は中国の軍事拡張の意図を分かっています。委員長の発言を言い換えれば、中国は軍事力で独裁の拡張を狙っており、東南アジアにとって脅威だと述べています」
ボイス・オブ・アメリカの報道によると、オバマ大統領はオーストラリア議会での演説で「アメリカは中国を恐れているという声があるが、それは間違っている」と発言。また、アメリカが中国を排除しようとしているという見方も正しくないと述べました。
またこの場で大統領は、オーストラリアと新たな安保条約を結びました。AP通信は条約について、中国のけん制が狙いだと報道。
一方、中国当局にはこの状況に対応する力はないと専門家は指摘しました。
時事評論家 李天笑さん:「共産党は内政で頭を痛めています。現在 中国人の抗議が多発し、毎年20万件近くになります。脱党運動も激しく吹き荒れ、すさまじい勢いです。共産党組織からの脱退者は1億人強。また中国国内の“維持安定費”は軍事費を超えました」
さらにオバマ大統領は中国に対し、世界のルールに従うべきで、グローバル経済に対する態度も考え直すべきだと訴えました。
新唐人テレビがお伝えしました。
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