【新唐人日本2012年4月21日付ニュース】薄煕来更迭後巻き起こった政治闘争の嵐は、黒幕の周永康を水面上に浮上させました。海外メディアによると、周永康は薄煕来と共謀し、2014年の政権奪取を計画。更には武力で習近平副主席を逮捕する計画まで立てていたそうです。現在取調べを受けている薄煕来は、黒幕の首謀者は周永康であると供述したそうです。周永康と薄煕来はいかに政変を目論んでいたのか。また、どのような人たちがかかわっているのか。これよりシリーズで事件の解析を行います。本日はその軍隊篇です。
評論家 趙培
「周永康と薄煕来の政変計画は多くの人と結託しています。政界、警察関係者、軍隊、富豪など、では、この政変計画の核心人物を見てみましょう。
政変計画の核心人物は薄煕来と周永康です。明鏡新聞網によると、取調べ中の谷開来が薄と周の間の連絡人だったと供述。しかも彼女がやった全てを首謀者の周永康は全部知っていたそうです。薄煕来は重慶で周永康の息子・周斌に200億元のプロジェクトを提供し、周斌は100億元の利益を得ました。情報によると、薄煕来はまた、美女や女優などを周永康に斡旋したそうです。
次は軍隊の中の事件に関与した人たちを見てみましょう。
2011年11月10日、胡錦涛が米ハワイでAPEC参加期間中、薄煕来は重慶で軍事演習を行い、胡錦涛主席の警戒心を呼びました。情報によると、中共軍事委員会には薄煕来と関係が深い太子党将軍が二人います。劉源と張海陽です。劉源は前中共書記劉少奇の息子で、現在は中共解放軍総後勤部政治委員です。現在はすでに胡主席の方に風向きを変え、薄煕来を裏切ったそうです。
張海陽は中央軍委員会元副主席・張震の息子で、現在は第2砲兵部隊の政治委員です。第2砲兵部隊とはミサイル部隊で、中共の核心的な部隊です。張海陽は成都軍区政治委員在任中、薄煕来と親密な関係にありました。2011年、薄煕来の紅歌代表団の北京での最初の公演は、第2砲兵部隊の講堂で行われました。
薄煕来支持派で最高クラスの軍幹部は国防大臣の梁光烈です。去年11月 自ら重慶に赴き、薄煕来の軍事演習を視察しました。こちらは重慶警備区司令員の朱和平です。薄煕来との関係が深いため、成都軍区関連部門の取調べを受けています。
胡錦涛主席が薄煕来の政変計画にある程度警戒していたのがわかります。今回は大々的に軍内部の周・薄勢力の整頓を行っています。4月6日の「解放軍報」は文章を発表し、胡主席への忠誠を誓いました。4月16日 軍内部で影響力を持つ太子党劉亜洲中将も雑誌「求是」に寄稿し、胡主席への忠誠を誓いました。軍の幹部らも態度表明を行いました。
胡錦涛主席は4月6日 全軍監査チームを成立し、反腐敗の利剣で軍内の周・薄勢力を断ち切っています。「南華早報」によると、中共軍委員会はすでに5つの調査チームを成都軍区の各部門に派遣し、軍隊高官の薄煕来との結託を調べています。
事態がここまで発展すると、周・薄の軍事政変計画は完全に胡錦涛によって粉砕されました。胡錦涛主席が完全に軍をコントロールしています」
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/04/20/a689567.html. (中国語)