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三峡ダム地域地質災害多発 更に10万人移住

2012年04月21日

【新唐人日本2012年4月22日付ニュース】世界最大級と言われる中国の三峡ダム。2009年の完成以来、3度行った貯水実験では、地滑りやがけ崩れが大量に発生しました。中国国土資源部は近日、地質災害が深刻なため、更に10万人を移住させると発表しました。報道をご覧ください。

中国当局のデータによると、三峡ダムによる移住者は140万人に上ります。国土資源部三峡ダム地区地質災害防止弁公室の劉源主任は最近、更に10万人を移住させると発表。劉主任によると、三峡ダムの貯水による災害が増える傾向にあり、355箇所で修復工事が行われ、地滑りやがけ崩れの危険箇所は5,386に上るそうです。

ドイツ在住水利専門家 王維洛さん
「専門家がはっきり言った様にこの地質災害は三峡ダムの貯水によるものです。以前 彼らは貯水が原因ではなく、三峡ダム流域の地質状況によるもので、複雑な地域だと主張していました」

中国当局は最近、湖北省巴東県黄土坡の住民2万人を今年中に移住させると発表。しかし、地元住民によると、多くの住民は移住対象に入っていないため、引き続き危険地域に住み続けるしかないそうです。

湖北省巴東県黄土坡の移民
「山崩れが発生したので、移住しないといけません。移住したほうが良いでしょう。安全感があるから。地元にはまだ年配の職員たちが移住していません。住むところがありません。2~30戸はあり、移住対象外です」

当局は三峡ダムによる移住は既に終わったと発表。一方、王さんは移民らが受けた保障は少なすぎると指摘します。

ドイツ在住水利専門家 王維洛さん
「これらの人々は三峡移民対象外です。ダムの貯水が原因であるにも関らず、彼らは経済の面で、大きな被害を受けています。政府からの補償金はいくらもないからです」

2,540億元の巨額を投じた三峡ダム。三峡プロジェクト建設委員会は、更に1,238億元をかけると表明。外部からは、大金を費やした上、生態系に深刻な破壊をもたらす三峡ダムプロジェクトに対し、批判の声が上がっています。

新唐人テレビがお伝えしました。

www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/04/19/a689267.html. (中国語)

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