【新唐人日本2012年4月24日付ニュース】薄煕来更迭後巻き起こった政治闘争の嵐は、黒幕の周永康を水面上に浮上させました。周永康は薄煕来と共謀し、2014年の政権奪取を計画。報道によると、薄煕来更迭後、少なくとも39人が巻き添えになり、取調べを受けています。中には薄煕来を支えていたとされる、経済界の富豪も含まれているそうです。専門家の分析を聞いてみましょう。
評論家 趙培
「薄煕来の基盤は大連で築き上げたと言えます。3月15日の重慶書記解職の前から、中央紀律委員会は大連入りし、薄煕来と関係の深い富豪を調査。うち、最も有名なのが徐明、王健林と富彦斌です。
富彦斌は大連正源不動産の理事長です。姜維平氏によると、富彦斌は北京大学OBの身分で、薄煕来・谷開来と繋がりを作り、薄煕来とその一味は多くの土地を富氏に与えました。富氏は個人財産などを抵当に銀行から多額の資金を借り入れ、事業を拡大して行きました。現在、正源不動産の資産は100億元を超えています。見返りとして富氏も王立軍・薄煕来に多額の資金を援助しました。アップルデイリーによると、富彦斌は今取調べを受けていて、河北省の北戴河に監禁されています。
王健林は大連万達集団の理事長。彼は一部官僚に現金を送るなどで、薄煕来の昇進を手助けしました。その見返りとして、大連に複数の『万達広場』を建造。庶民出身の富彦斌と違い、王は『紅二代』です。情報によると、王の父は中共の紅軍で、チベット自治区の副主席、四川省組織部副部長を歴任しました。
徐明は大連実徳集団の総裁です。彼の問題は、前述の二人よりはるかに深刻です。徐は薄・周の政変計画の『財政部長』と言われています。当初、徐も王健林のように薄の昇進ために官僚に現金を送ったり、息子・薄瓜瓜の留学に資金を援助しました。薄煕来も手中の権力を利用して、徐に大連駅前広場建設など30以上の大型プロジェクトを提供しました。更に、徐明は後にサウジアラビアの石油貿易利益まで獲得。徐は元々冷蔵庫の営業マンでしたが、後の彼の『実徳帝国』は全国に名を馳せ、富豪の長者番付にまで入りました。徐は薄煕来と結託して共に利益を貪り、薄・周の政変のために資金を提供し、政界、軍界、知識界、芸能界の薄の一味を養っていました。3月8日 、薄煕来は全人代出席の間、徐の自家用機で重慶に往復したそうです。3月19日 、周永康の勢力と中央紀律委員会が徐明をめぐって北京で争いになり、これが所謂『デマ』だと言われた『北京に軍隊が入った』真相です。徐は現在 胡錦涛に取り押さえられ、北戴河に監禁されています。徐はすでに、政変計画に関わったとされる人たちを供述したそうです。
『巨人網絡』の史玉柱理事長の4月8日の微博によると、徐明の飛行機とジャッキー・チェンの飛行機が北京空港に並んで止まっていたそうです。これは何を意味するのか。次回の分析をお楽しみに」
www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/04/21/a690070.html. (中国語)