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前米大使「胡主席は殲-20のテスト飛行を知らなかった」

2012年05月24日
【新唐人日本2012年5月25日付ニュース】5月23日、米中関係全国委員会に出席したジョン・ハンツマン前アメリカ駐中国大使が驚きの事実を語りました。2011年、ゲーツ国防長官の中国訪問期間中、中国はステルス戦闘機「殲-20」のテスト飛行を行いましたが、胡錦涛主席は事情をまったく知らなかったといいます。一方、この事は、危うく米中間の外交摩擦に発展するところだったそうです。
 
ハンツマン氏によると、2011年1月、ゲーツ国防長官の中国訪問期間中、中国はステルス戦闘機「殲-20」のテスト飛行を行いました。このことを知ったゲーツ長官は、中国訪問の中断しようとまで考えたそうです。
 
前駐中国大使 ジョン・ハンツマン氏
「ゲーツ国防長官は怒りました。この事は彼と米国に対する侮辱であると思ったからです。訪中はやめるべきだと言いました」
 
ハンツマン氏は当時、胡錦涛主席に直接質問して、どう答えるか見てみては、と提案したそうです。
 
前駐中国大使 ジョン・ハンツマン氏
「私はゲーツ長官に提案しました。中国側との会談を続け、胡錦涛主席に聞くのです。この問題をどう処理するのかと」
 
ゲーツ長官は翌日の会談のとき、胡主席にこの事を切り出したそうです。意外なことに、胡主席は何も知らされていなかったといいます。
 
前駐中国大使 ジョン・ハンツマン氏
「胡錦涛が国防長官に振り向き、聞きました『本当ですか?殲-20が飛んだのですか』 この一幕を見て思いました。これは得がたい瞬間だと、それから中国側の人たちがこちらを見て、中国語の分かる人がいると認識すると、梁光烈が馬将軍に振り向き、馬所軍がまた他の二人に振り向き、それから答えました。『いいえ、ゲーツ長官、気にしないでください。これは科学実験にすぎません』」
 
この事件から、中国政府と軍隊の間の不一致が伺えたと述べます。
 
前駐中国大使 ジョーン・ハンツ氏
「明らかに国家と軍隊の指導者は意見が割れています。国家首脳が何も知らないということは原因が何であれ。米国で起きたら致命的です。これは彼らの官僚機構に分裂が生じている証拠です」
 
ハンツマン氏はまた、中国には国家レベルの安全保障機関がないため、国家間の安全保障問題になると対処できなくなると示しました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 

 

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