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初代香港行政長官「胡主席軍委主席に留任」

2012年09月21日
【新唐人2012年9月21日付ニュース】国家事務に対し、一向に口が堅い董建華初代香港行政長官が19日、全国政治協商会議副主席の身分で、米国CNNの番組の中でいつもとは違い、習近平の権力継承には何の問題もないと示し、2週間の「失踪」は背部の負傷が原因だと述べました。董建華が自ら情報を流したのは北京の許可を得ており、十八大前に中共にとって不利な世論の障害を片つけるためだと外界は見ています。評論家の分析を聞いてみましょう。
 
司会者
こんにちは
董建華の今回の講話は外国メディアからは「指示を受け、意図的に情報を流している」と見られていますが、彼が最も伝えたいものは何なのでしょうか?
 
評論家 文昭さん
彼の講話は二つの要点があり、先ず近日の習近平の頻繁な露出にあわせて、習近平に健康問題はなく、権力交代に問題はないと言いたいのでしょう。近日の失踪は運動による軽い負傷に過ぎなかった。これで外部の疑いを払拭したいのでしょう。次は胡錦涛が軍委員会主席に留任するということです。しかし、この中にはキーポイントがあり、過去の2週間で習近平は一体どこに行ったのか?なぜ姿を見せなかったのかです。勿論中共も説明しないので猜疑は続くでしょう。習近平の健康状態はやはり排除できない重大疑惑の一つで、一旦彼の健康に問題が現れた場合、確実に権力交代に影響を与えます。習近平には今各方面の利益が結び付けられているため、彼に問題が現れると、幾つかの要職に穴が開くことになり、激しい争奪と揺れ動きを招くでしょう。
 
司会者
董建華が言った「胡主席の軍委員会留任」ですが、今の局面から見てどう解釈すべきでしょうか?
 
評論家 文昭さん
これも習近平の状態と関係します。共産党には制度性の決まりがなく、例えば軍委主席に問題が生じ、健康に問題が現れた場合、第一副主席が代わるといった決まりがありません。要職に穴が開いた場合、激しい闘いで選出します。故に習近平の健康に疑いがもたれている状況の下、胡錦涛が一定期間軍委員会主席に留任することで、緩衝の働きを果たせるでしょう。
 
しかし、二つの問題があります。まず胡錦涛個人にとってみると、必ず軍委主席に留任しないといけない理由はないと思います。彼の立場は江沢民とは違うからです。江沢民の場合はできるだけ長く居座ろうとしました。目的は胡錦涛をけん制するためでした。江沢民には「法輪功弾圧」という政治荷物があるので、後任者に捨てられるのを恐れたのです。一方、胡錦涛にはこのような荷物がありません。もう一つは現在の情報は錯綜しており、これも政局が混乱している現れの一つですが、どれが正しいのかまだ結論付けることはできません。留任の説の真偽も両方のどちらも可能です。もし体制の安定と習近平の健康状態から考慮すると、候補人事の段取りができた時点で目的は達成しているのです。
 
 
(翻訳/坂本 映像編集/工)
 

 

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