【新唐人2012年6月25日付ニュース】近日、フランスの大学入試問題が中国のミニブログで話題となっています。ネットユーザーは、フランスはあれだけの哲学者を輩出できるのに、中国は受験勉強者しか作り出せないと嘆きます。報道をご覧ください。
今年のフランスの大学入試の哲学の作文問題は文系、理系、経済の三科目に分けられています。まず文系の問題。1、人々が労働で得たもの。2、全ての信仰は理性と矛盾するのか。理系の問題。1、我々には真理を追求する義務があるのか。2、国家がないともっと自由になれるのか。経済社会科の問題。1、生まれつきの欲望は存在するのか。2、仕事は必要だからするのか。
これらの開放的な試験問題に、中国のネットユーザーらは驚きを示します。一日も経たないうちに、新浪微博の関連書き込みは30万を超えました。“中国の教育は子供をだめにしている”、“模範解答のある試験問題は学生に対するイデオロギーの注ぎ込みだ”などの意見が多く見られました。
ネットユーザー
「小学校4年生の時、政治の試験問題は『如何に先生を尊敬するのか』で、教科書の答えは非常に長かったです。私は自分の考えで簡単に回答しましたが、点数なしでした。これは公平ですか?私の答えは教科書の内容と近かったのです」
また、共産党は共産党文化で人々の独立した思考能力を奪い、社会のモラルを下落させていると指摘します。
ネットユーザー
「虚栄心を身につけ、学歴を求めさせ、知識を得たかどうかは関係ありません。だから中国人は捏造をしたりします。中国の学生が自分の独立思想や是非の判断能力を持とうとすると、抑圧されます。89年天安門事件のように」
山東省の元大学教授・孫文広さんによると、5~60年代の中国では“若者は党の従順な道具になるべきだ”との言葉がはやっていたそうです。
山東省元大学教授 孫文広さん
「共産党が決めた教育方針に沿って人々の魂を改造し、共産主義に忠誠させるのです。独立思想や創意があってはならず道具になればいいのです。人間を道具のように訓練された動物にさせるのです。人間を鬼に変えるとも言います」
あるネットユーザーは中国とフランスの教育を比較します。フランスが自由平等と博愛を提唱するのに対し、中国は“専制制度の安定と調和”が最も重んじられます。制度が異なれば、目的も手段も異なり、結果も異なるのです。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/勒使河原 映像編集/工)