HOME > ニュースページ > 事件・事故・災害 > 詳細

広州でタンクローリー爆発事故 49人死傷

2012年07月02日
【新唐人2012年7月3日付ニュース】中国広東省広州市で近日、タンクローリーの追突による連鎖爆発事故が発生。事故の発生時間が早朝だったため、多くの住民が寝たまま焼死するといった大惨事となりました。当局の発表によると、20人が死亡、29人が負傷。一方、当局による近隣住民への避難勧告がなかったそうです。
 
6月29日午前4時30分ごろ、広州市黄埔区の高速高架橋を走行中の積載量40トンのタンクローリーが大型トラックに追突されました。積んでいた溶剤が流れ出し、排水溝から高架下の木材加工工場に流れ着き、引火。その後タンクローリーにも引火し、自動車十数台が巻き込まれる連鎖爆発事故に発展しました。
 
近隣住民 陸さん
「空が真っ黒で、ガソリンの臭いがし、その後火がつきました。火の海になり、車十数台が燃え、橋も真っ黒焦げです。怖かったです。2012かと思いました」
 
近隣の会社職員 何さん
「会社のガラスや多くのものが爆発の震動で全部割れました」
 
高架橋の下には2,000平米を超える木材加工工場および臨時の宿舎がありましたが、瞬く間に炎に飲み込まれ、黒焦げになった死体が随所で見られたそうです。工場のオーナーや従業員はほとんどが湖南省出身で、複数の家庭が家族全員死亡。劉金順さんは、家族や親戚9人が全員死亡しました。
 
香港のアップルデイリーによると、この事故で九死に一生を得た劉青順は当局の不作為を痛烈に非難。衝突事故から爆発までは、45分間の時間の余裕があったにもかかわらず、当局は高架橋の整理のみで、眠りについている高架下の住民には避難通知を出していなかったそうです。
 
ネットユーザーも “40トンもの液体が流れ出るには時間がかかる。回避できたはずの悲劇だ”と当局を非難します。
 
30日、広州市黄埔区公安局は事故に関する説明を拒みました。 
 
広州市黄埔区公安局
「貴方には何も言えません。市公安局のほうから対外に説明しますので、こちらからは何も漏らせません」
 
情報によると、事故を起こしたタンクローリーと大型トラックの運転手はいずれも無事だそうです。負傷者のほとんどはやけどを負い、広州市内の各病院に搬送されました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)
 

 

トップページへ