【新唐人2012年8月18日付ニュース】最近、ネット上では人体標本展示会社“プレミア エキシビション ” 社(Premier Exhibitions)の免責声明が広く伝わっています。声明文によると、人体標本に使われた死体は中国の警察から提供されたそうです。声明文の発表と共に、薄熙来と谷開来に再び注目が集まりました。この背後には一体、どんな黒幕が潜んでいるのでしょうか。
先日、殺人容疑で起訴された谷開来被告の初公判が開かれたものの、判決はまだ出されていません。一方、谷開来被告がヘイウッド氏を殺害した真の理由は“臓器売買と死体売買”が原因ではないかと疑われています。薄熙来が大連市トップを務めていた期間中に営業許可を取得した大連の人体塑化工場も人々の注目の的となっています。
少し前、人体標本展を手がけていた“プレミア エキシビション ”社が公式サイトで免責声明発表。声明文では当社が入手した死体は中国警察当局からだったと認め、これらの死体や臓器、および胎児などが中国の刑務所の死刑囚からなのかどうかは証明できないと示しました。
この声明文は8月14日から、新浪微博、天涯論壇、華商論壇などの大手サイトで迅速に広がっています。
免責声明が明かした死体の出所について、我々は大連市警察に問い合わせました。
記者
「ネット上で広く伝わっている人体標本会社の免責声明によると、死体は大連警察からだと言っていますが」
大連刑警大隊 警官
「はっきりわかりません。そんな事 あるのですか」
記者
「では ここ数年一部の死体、例えば死刑囚や法輪功学習者などはどこに供給したのですか」
大連刑警大隊 警官
「送るべきところに送ったはずです」
時事評論家・邢天行さんは、中国の警察には、死体を勝手に売りさばく権限はないと示します。
時事評論家 邢天行さん
「中国の警察には果たして、死体を勝手に売りさばく権利があるのかどうか、間にどんな協議が存在するのか。まずは地元政府の最高部門の支持が必要です」
本部をアメリカのアトランタに置く“プレミア エキシビション ” 社は2007年の文書の中で、“死体の出所は、大連医科大学の隋鴻錦教授と関係ある”と示しました。当社は隋鴻錦氏の人体標本展の代理店を務め、人体標本展の経営以外にも、プラスティネーションされた人体や臓器のネット販売も手がけていました。
1999年、隋鴻錦氏はナチスの後裔ハーゲンス氏の大連死体工場のマネージャーおよび主要責任者を務めていました。一年後、隋鴻錦氏はハーゲンス氏に別れを告げ、自分の会社―大連医科大学生物塑化有限公司を立ち上げ、死体加工と人体標本を製造し始めました。
邢さんは、彼らの死体工場に許可書を出したのは薄熙来がトップを務めていた大連市政府で、隋鴻錦氏には死体の出所がはっきり分かっていたはずだと示します。
時事評論家 邢天行さん
「死体の問題は厳粛な問題で、上が調べるとなると、彼らは製造できなくなります。なので、逃げ道もとっくに用意してあります。だから、何のトラブルもなく長年続けられたのです。会社の責任者からしてみれば、彼らがやっていることは合法的だと思っていたのでしょう。死体の身元確認については、彼らは責任を負いません。すべては政府が行った事だからです」
大紀元が入手した情報によると、薄熙来は大連市長を務めていた期間中、江沢民の法輪功弾圧政策に積極的に協力し、北京に陳情に行った際に拘束された大量の法輪功学習者を受け入れ、彼らを臓器移植や死体売買に使用。一方、谷開来被告はイギリス人のヘイウッド氏と手を組み、彼が熟知している国際貿易や法律の知識を利用して、臓器や死体の不法売買を行っていたそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤(マ) 映像編集/工)