【新唐人2010年5月12日付ニュース】5月5日以来、中国南部の一部地域は史上まれに見る豪雨に見舞われています。そしてこの豪雨が引き起こした洪水や山崩れなどにより、今までの所、少なくとも87名が亡くなり、被災者は800万人にも上っています。
この豪雨で、中国南部では多くの方が亡くなり、経済損失も深刻です。
広西省の一部地域では洪水のほか、山崩れも発生。道路が遮断されたほか、浸水した学校も見られます。370万人が被災し、24名が死亡。経済被害は12.4億元に達します。
豪雨の結果、広東省北部では50年ぶりの洪水が発生。これにより、19名が亡くなり、6名が行方不明になっています。さらに一万余りの家屋も倒壊し、直接的な経済被害は10億元を超えます。広東省ではバイクと自動車一万台が水に漬かり、この被害も甚大です。
湖南省でも169万人が被災したほか、13名が死亡または行方不明になりました。倒壊した家屋は6114戸に及び、直接的な経済被害は13億元を超えます。とくに被害の深刻な地域では、118のダムに危険が発生し、32の炭鉱が被害を受けました。
ほかにも国の自然遺産と文化遺産に登録され、観光名所でもある棚田もがけ崩れの被害に遭っています。
重慶でも60年ぶりの豪雨や雹により、31名が死亡、137万名が被災し、このうち10万名余りが飲み水に困っています。
大陸メディアは今回の災害について、「史上まれに見る」「ショッキングな」という言葉を使い、その深刻さを表現しています。
また天気予報によると、南部を中心として、現在44の地域に警報が出されています。
新唐人記者がお送りしました。