【新唐人2012年9月8日付ニュース】9月7日午前、中国雲南省南西部でマグニチュード5.7の地震が発生しました。地震は雲南省と貴州省の境界地域で発生。震源の深さは14キロで、1時間以内に連続3回余震が起きました。当局の発表では80人が死亡し、731人が負傷、家屋2万戸が倒壊し、直接の経済損失は35億元だそうです。一方、地元住民によると、地震の予報は出ていなかったそうです。
9月7日午前11時19分、雲南省彝良県(いりょう-けん)と貴州省威寧イ族回族ミャオ族自治県(いねい-イぞく-かい/ホイぞく-ミャオぞくじちけん)の境界地域でマグニチュード5.7の地震が発生。震源の深さは14キロ。現地時間12時16分にも3回連続の余震が発生し、うち2回はマグニチュード5を超えました。午後4時までに63回の余震を記録しました。
今回の地震による死傷者および経済損失は深刻で、直接経済損失は35億元、日本円でおよそ430億円に上るとのことです。一方、地元住民によると、地震発生の前に、何の知らせもなかったそうです。
記者
地震の前に予報はなかったのですか。
雲南省地元村民
なかったです。知らせもなかったです。
これに対し、我々は雲南省地震局に問い合わせました。地震局の職員によると、当局に予報を出したものの、発表されなかったそうです。
雲南省地震局職員
予報は・・・
これは難しい問題です。世界中においても難題です。
記者
地震前に予報はなかったのですね。
雲南省地震局職員
いいえ。予報報告は書きました。ただ我々には発表の権限がないので、政府に報告するしかありません。
今回の地震に対し、地震局は速報を出しただけで予報は出しませんでした。
雲南省地震局職員
「予報」と「速報」は違う概念です。予報とは発生する前に予言することで、速報とはすでに発生したとき、5~10分で測定することです。
中国地震台網センターの予報部によると、今回の地震は当地域でここ数十年で発生した最大級の地震だそうです。中央気象台によると、今後3日間、被災地では曇りまたはにわか雨の降りやすい天気が続くため、地すべりや土石流など二次災害に対する予防措置を促しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/09/08/atext760856.html.(中国語)
(翻訳/坂本 ナレーション/佐藤(マ) 映像編集/工)