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「保釣」のため富士山に登った一家 日本人に助けられる

2012年10月04日

 【新唐人2012年10月05日付ニュース】今年初め、4歳の息子を裸で雪の中を走らせて話題を呼んだ “鷹式パパ”が新たな話題づくりにチャレンジ。今度は、息子と娘を連れて日本に来ました。目的は富士山に登って“釣魚島の領有権を主張する”ためでした。報道をご覧ください。

 
9月27日、中国南京市の何烈勝さんは娘と息子をつれて“保釣”(ほちょう)のために富士山にやって来ました。現地に到着してから分かったのですが、登山シーズンはすでに終わっていたのです。しかし、3人は“保釣”のため、山に登る決心をします。
 
山の5合目に着いたときから小雨が降り始め、気温は零度近くまで下がりました。食べ物と水を持っていなかった3人は、8合目で運よく山小屋の管理人と見られる日本人年配者数人に出会います。管理人のおじいさんは寒さに震える子供たちに帽子や手袋、衣類を差し上げ、また下山道まで連れて行ってくれました。一家3人は29日、無事中国に戻りました。
 
 “権利運動”の責任者・胡軍さんは、いわゆる釣魚島を守るといった大人の偏狭な反日感情を子供にまで注ぎ込むのは、賢明ではないと指摘します。
 
「権利運動」責任者・胡軍さん
「これは中共体制に毒害された結果です。『保釣』とは政法委員会と宣伝部が煽っていることで、民間とはあまり関係ありません。デモを見てみてください。民生や民主、憲政を求めるプラカードを持つとすぐあなたを逮捕します」
 
元大学教授の孫文広さんは、日中両国の一般庶民の態度を比べてみるとわかるように、中国人の憎しみは中国共産党によって長期にわたって注ぎ込まれた結果だと指摘します。
 
元山東大学教授 孫文広さん
「一部の人は心の中の深い憎しみを今回の反日や保釣を借りて発散しています。台湾でも保釣運動をしますが、彼らは日本製品を排除したり、日本店舗を破壊したり、子供を山に連れて行って冒険させたりはしていません」
 
また、当局は民間の保釣運動に対して表面上では支持する振りして、裏では抑圧していると指摘。今回発動させたいわゆる民間保釣運動は、民衆の視線を国内の深刻な危機からそらすためだと示します。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)

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