【新唐人2012年10月10日付ニュース】中共の薄熙来に対する処分では「多数の女性の不適切な関係があった」と指摘され、憶測が飛び交っています。今年の5月、博訊網は女優・章子怡が薄熙来との問題で出国できないと報じました。その後、章子怡は博訊網を提訴し、間もなく国を跨いだ訴訟が開かれます。一方、人民網と新華網はそれぞれ「章子怡の出世内幕と政治経済界上層部との親密写真を暴露」 「章子怡の一流交際術、政治経済界上層部との関係暴露」の見出しで写真記事を掲載しています。どう見るべきか文昭さんに伺います。
司会者
こんにちは
人民網と新華網の報道では、章子怡が「取調べを受けていて、出国が禁止されている」との噂と章子怡側の声明を引用しています。章子怡に関する情報はエンタメ版で取り扱われていますが、政府系メディアは敏感な時期に「内幕」や「暴露」などの言葉で、敏感な人物を報道しているため、様々な憶測を呼んでいます。この現象をどう見るべきでしょうか。
評論家 文昭さん
エンタメニュースの政治化と政治ニュースの娯楽化は今の中国の特異な現象ですが、章子怡に関する噂は本質的には政治事件です。薄熙来事件がここまで来たので、中共上層部の薄熙来反対派が最も力を入れているのが薄熙来勢力を徹底的に潰し、返り咲きできないようにすることです。薄熙来支持派の根は中共上層部にあるものの、その土壌は民間にあるので、薄熙来反対派にとって現下最も必要なことは薄熙来の全ての権力を奪うだけでなく、彼の名前も社会で一切の影響力を持たないようにすることです。この目的を一日も速く達成するためには、各種手段が使われるでしょう。もし、近い将来知名度の低い「薄の愛人」数人が出廷して、薄熙来の汚職腐敗や別荘で愛人を養っていたと証言した。または中共内部で内部文書の形で、薄の愛人数人の身分を暗示したとか、その後、さりげなくその内容が外に漏れだしたなど、これらの状況が出現したとしても驚くことはないでしょう。或いはもっと直接的な方法を使うかもしれません。人民網の見出し、「章子怡の出世内幕を暴く」は暗示性が非常に強いのです。まずは章子怡の出世には裏があり、政治経済界上層部と密接な関係があるということです。次は「親密写真」のような言葉を使うことで、章子怡と上層部の関係が普通ではなく背景があり、親密である事を暗示しています。10月の大型連休が終わってから十八大までのこの1ヶ月間、薄熙来案件は鳴り物入りで処理されるでしょう。前にも章子怡が薄熙来事件に関わっているとの噂が流れ、また今の時期にこのような情報が流れだし、しかも広く伝わっているのは政治的意味合いが濃厚です。
(翻訳/坂本 映像編集/工)